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主語と述語を近づける

・主語と述語を近づける


日本語のデメリットとでも言いましょうか。

主語と述語を離しても、意味が通ってしまいます。


最初に主語、最後に述語。


はっきりと覚えてはいませんが、小学校の頃、こうして主語、述語を覚えたような気がします。例えそうでないとしても、テストの問題では基本的には最初に主語があったものですから、どうもそっちに引っ張られてしまいます。


主語と述語が離れすぎてしまうと、読みにくいうえに意味を読み取るのに時間がかかります。


一文を読んで、述語へとたどり着いたときには、主語が何であったか忘れてしまうともう大変。主語を慌てて探しだし、やっとこさっと見つけた主語に気を取られる。すると、その間の文章を忘れてしまい、また同じ文を読む羽目になるのです。結局、その一文を理解するために、何度も読み直さないといけなくなるのです。


こうなると読み手も読む気が失せると思いませんか?


たった一文のために、いらない時間を費やされてたのですから、怒られても仕方がありません。


それでは実際に例文を作ってみましょうか。


例)

・NG文

――――

エルストはドラゴンが仲間達が持っている武器を見て目の色を変えたのを見逃さなかった。



・OK文

――――

仲間達が持っている武器をドラゴンが見て、目の色を変えたのをエルストは見逃さなかった。



……

どうでしょう?


悪くなった、と言う方はいないと思います。

しかし、何か少し腑に落ちないという方もいるのではないでしょうか。


そう思った方。お見事です。


一つ目の文よりは確かに読みやすくなった。けど、二つ目の文も読みやすいかと言われると少し微妙なところではありませんか?


「悪くはない」と言いたいのではありませんか?


悪くはないけど、良いとも言えない。点数で言えば、80点前後と言ったところでしょうか。


ということで、あと一歩伸ばしてみましょうか。


では、問題です。

二つ目の文。一体どのように改善すればいいと思いますか?

ヒントは、今まで習ってきたことをちゃんと覚えていればいいんですよ。


はい。


ヒントでもうわかっちゃったかもしれませんが、答え合わせしていきましょうか。


・OK文①

――――

仲間達が持っている武器をドラゴンが見て、目の色を変えたのをエルストは見逃さなかった。



・OK文②

――――

仲間達が持っている武器をドラゴンが見た。そのときドラゴンが目の色を変えたのをエルストは見逃さなかった。



……

どうですか?


最初の文と比べて、かなり読みやすくなりましたね。

どちらも意味も状況も変わっていません。にもかかわらず、最後の文の方が状況を浮かべやすい。


これがわかりやすい文章なんですね。

「一文を短く書く」と「主語と述語を近づける」このたった二つだけでここまでわかりやすい文章が作れると知っていましたか?


わかりやすい文章とは基礎技術の連続である。私はそう述べたい。


難しいことはありません。ゆっくりと、わかりやすい文章に近づいていきましょう。

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