一文を短く書く
・一文を短く書く
当たり前のようであって、なかなかできない方もいるのではないでしょうか。
「わかってはいるのだけれど……」
そう言う方もいるかもしれませんね。
実際、私は後で見直したときに「あっ、ここの一文長すぎるなぁ」と常日頃経験しています。
まずはここから意識してみましょうか。
まず、はじめに。
文章を書くときの原則として「一文一義」を意識してください。
「一文一義」とは一文に盛り込む情報は一つだけ。という意味です。
あまりにも長い一文を見たとき、皆さんはどう思っていますか?
おそらくですが、長文を見た瞬間に「うへぇ」なんて思ったりしていませんか?
そういうことです。
長文をゆっくり一つずつ紐解いていけば、意味はわかります。しかし、長文を見て「あっ、面倒くせっ。読み飛ばしちゃえ」と思う方のことを考えてみてください。
どれだけ重要なことを書いていたとしても、読まれなければ何の意味もなくなります。
長文を書くことを「文章がうまい」と思ってはいませんか。
逆ですよ。
長文をいかに短く、完璧に伝えられるか。
これがわかりやすい文章への第一歩となります。
それでは例を出してみましょう。
知っていると思いますが、私の例文は小論文のような小難しい題材の例文ではなく、「なろう」「ライトノベル」に近い例文を挙げていきます。
「面白そう」そう思えていただけたら大成功となりますが、さてさてどうなるでしょう?
例)
・NG文
――――
魔力とは、魔法を使うためのエネルギーのことで、魔法は火・水・雷・風・土の五つの基本属性と、これに加えて光・闇の二つの属性が存在し、さらに火・雷・土・闇には殺傷能力の高いいわゆる攻撃魔法が多く、水・風・光の魔法には回復や身体強化などの補助魔法が多い。
↓
・OK文
――――
魔力とは魔法を使うためのエネルギーのことである。魔法は火・水・雷・風・土の五つの基本属性の他に、光・闇の二つの属性も存在する。火・雷・土・闇には殺傷能力の高いいわゆる攻撃魔法が多い。それに対し水・風・光の魔法には回復や身体強化などの補助魔法が多い。
……
ざっとこんなところでしょうか。
皆さんがどちらを読みやすいと思ってくれるか。
「後者」と言ってくれるのであれば今回の例文は成功したと言えるでしょう。
NG文では「。」を一つしか使いませんでしたが、OK文では四つほど入れてみました。
つまり、文が一つから四つに増えたわけですね。
内容がより頭に入ってきたのはどちらですか?
はじめに、私は「一文一義」と言いましたが、実際に使う分(文だけに)には間にいくらか「一文二義」を挟むくらいの文章が適切のようです。
一文の目安は長くて60文字程度が理想と言われています。
60文字を越えた時点で、どこか区切れそうな場所はないか、探すようにしましょう。