表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
65/66

最終章 これが私が望んだ世界 8話

そして、"扉"の前には、エレナス公とオフェリア、ライガだけとなった直後。

唐突にエレナス公がふふ、と声を漏らしたかと思えば、大笑いを始めた。続けてオフェリアもライガもつられて笑っていた。

「見事だった!まさか、私も巻き込まれるとは思わなかったが、くくっ!もう、出て来て良いぞ。」

エレナス公の声に反応して、私達は"扉"のすぐ横から現れた。

「アカネ!カズト!その姿、似合ってるな!」

オフェリアが私達に近づくと、満面の笑みを見せた。私は仮面を外し、小夜との融合魔法を解く。髪色が元に戻り、纏っていた妖気は小夜へと帰っていった。カズトも顔を元の姿に戻すと、ふぅと小さくため息をこぼした。

続けて"扉"からザイアスとミズハが現れて、全員が揃った。

「エレナス公。許可も取らずに勝手な行動を起こして、申し訳ありません。」

「気にするな。中々に貴重な体験だった。」

エレナス公はオフェリアの方に視線を向け、笑みをこぼした。

そう、先程の百鬼夜行は私達がやったベルズ王達を怖がらせる作戦だった。巫女と竜神は言わなくても解るが、私達夫婦。周りにいた妖怪は小夜の呼び掛けに答えて協力してくれた日本の妖怪である。あとでマナリスの食べ物と酒とか色々用意しなきゃな。

「幻惑魔法もあそこまでの領域は初めてだったな。」

なぁ、オフェリア。と姪に話しかけるエレナス公。実はエレナス公とオフェリアには、幻惑魔法で脅しかけるとしか伝えてない。つまり、ガチの妖怪だったことは日本側にいた私達夫婦しか知らない。ちなみに妖怪が集まってくる際に、ザイアスとミズハには一度、別室待機してもらった。怖がらせたくない配慮だが、ザイアスは薄々気づいていたようで、乾いた笑いを返している。

「アカネ、カズト。本当にありがとう。」

オフェリアが私達に話しかけると、カズトは私を指差す。

「あの作戦をやろうと言い出したのはアカネだ。俺も巻き込まれた身だから。」

そういいつつも日本の妖怪を間近で見れて、一番興奮したのはカズト本人なのだが、まぁそういうことにしておこう。

「アカネ、と言ったか。そなたたちには関係ないというのに、本当に助かった。一国の王として、オフェリアの叔父として、感謝する。」

「そんな、エレナス公。私は個人的な感情で出すぎた真似をしました。申し訳ありません。」

そういうと、エレナス公は久々の迫力ある観劇だったぞ?と、笑って許してくれた。

あー、これは実はアレ、本物です。とか言いづらいかなぁ。カズトも空気を読んで黙ってるし、言わないでおくかな。

「さぁ、今回の作戦の祝いをしなくてはな!」

エレナス公の豪快な笑いに、私達はようやく安堵の笑みをこぼした。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ