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最終章 これが私が望んだ世界 4話

「こっちは順調だ、そっちは大丈夫か?」

本物のカズトからの通信が来て、この場の全員が安堵の息をはいた。

「カズトは無事か?」

たまらずオフェリアが話しかけた。思わぬ声にカズトは不思議そうにしているようだ。

「ん?ああ、大丈夫だが、オフェリアが喋ってくるのは何でだ?」

「ああ、いや、た、たまにはいいだろ?こちらは問題ないぞ。」

オフェリアが何とか誤魔化してるが、おそらく私の地雷を踏み抜いた狐の二の舞にならないようにしたいのだろう。いや、私、そこまで短気じゃないんだけど。

「よし、こんなもんで。」

私は膝に座らせた狐を地面におろした。先程の怯えっぷりは欠片もなくご満悦な表情だ。

あの後、使い魔契約をし、私への注意事項を伝えて、怖がらせたお詫びにいなり寿司とブラッシングしてあげてたのだ。

ちなみに本来の名前とは別に、愛称として"小夜(さや)"と名付けて契約した。本来の名前を明かして契約させてもよかったが、私もやりすぎた、と反省してるので、本人から契約が取り消せるように、敢えてそういう契約にしたのだ。

「カズト、魔脈操作はどうなってるの?」

私が話しかけると、あぁ、と一瞬安堵の息をはいた後に、状況説明をする。

「問題なくそっちに流れてる、あと少しでこちら側にあったマナリスの魔脈は全部そっちに行くと思う。」

「日本側には妨害的なのはなかったの?」

私が立ち上がると、小夜はミズハの隣でちょこんと座った。ミズハがよしよしとすると、小夜が嬉しそうだが、リリィが間に割って入って、撫でてのおねだり合戦が始まった。

「それが、驚くほどにない。」

「豊穣の女神様の言った通りになってるな。」

カズトとザイアスか気になってるようなので、戦の神の話を伝える。すると、納得したようだった。

「こっちは滅茶苦茶だったけどね。」

次にこちらの状況を伝える。ちなみに生命の女神の話は詳しくしたが、小夜の話は軽く触り程度にしか話さなかった。

「キュウビギツネ、ですか。日本のヨウカイすら手なづけてしまうとは、アカネさんも凄いですね。」

「ああ、本当に凄いぞ、アカネは。」

オフェリア、やや声が震えてますがどうしましたか?んん?

「(アカネ。)」

アリスが近づいてきて、肩を叩く。この合図は、魔脈がマナリス中に戻った時の合図だ。

「カズト、こっちの魔脈が元に戻ったよ。アリスが確認してくれた。」

「了解。じゃ、一旦操作を止めてから、ん?」

「貴方達は何者ですか?!」

突如、カズトとザイアス側の声があわただしく変わった。思わず耳に手を当てる。

「アカネ。」

オフェリアが何か言いたそうだが、人差し指で制して、黙ってもらった。

「日本政府の関係者ではなさそうですね。」

「黒いローブ羽織ってる辺り、怪しさ満載だな。さしずめ、イルミナティか?」

ちょっ!冗談ですまない秘密結社の名前が聞こえてますが!

「おや、何も言いませんか。なら、きちんと対話出来るように、礼節から教えてさしあげますよ。」

ザイアスの言葉が怖すぎる。私、足元にも及ばない位ぞわっとしてますが。

日本側は何やら戦闘モードに入ったようなので、こちらは魔脈操作に集中しようと、台座に近づいた。

「女神様、あちらが交戦しているようなので、こちらは邪魔されない内に操作を開始したいです。」

「わかった、許可するわ。」

豊穣の女神が私に触れると、初めて体の中に駆け巡る気配を感じた。感じる気配が魔脈と似てるとわかったら、後は操作をするのみ。

「アカネ!そっちに3人行った!」

「私が対処しよう!ライガ、援護を!」

オフェリアが素早く剣を構える。続けてライガが大剣を構えるが、その前にフルフェイスの騎士が二人を手で制する。

「わかりました。」

突然の行動にもかかわらず、オフェリアとライガがあっさり引いた。私が混乱していると、オフェリアが大丈夫、と目配せする。

そして、"扉"から黒いフードを被った暗殺者風の男達が現れた。フルフェイスの騎士は、剣を構える。

「侵略者には、慈悲はない。」

声は渋く重い男性の声。そして、構えた剣筋が見えないスピードで閃いたと思ったら、現れた暗殺者たちが、腕を足を首を、胴体がバラバラにされて"扉"の向こうへ消えていった。あまりの速さ、そしてバラバラになる前に"扉"に消えていった。

ミズハはリリィと小夜を構っていたようで、凄い音がしたが何があったかは分かっていないようだった。

「お、お見事。」

私は思わずつぶやくと、フルフェイスの騎士は笑ったようだった。今まで反応がなかった分、返ってきた反応にさらにビックリ。

「おい、後ろからバラバラ死体が降ってきたんだが!?」

「ごめん、ミズハへの配慮により、そちらに返却した。」

「せめて言えよ!さっきの連中、バラバラ死体を見て、尻尾巻いて帰ったぞ。」

カズトの貴重なビビり反応をいただいたところで、騒動はひとまず収まったようだ。

秘密結社でググったら出てきた。

どんな組織とか全く知りません(笑)

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