表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
12/66

第一章 マナリスでの異世界生活 6話

まぁ、事件はあったが買い出しを済ませて帰る頃には、町の大時計が鐘の音を鳴らした。

夕日も沈み、そろそろ夜がやって来る時間。

待ちくたびれた男衆をなだめながら、夕飯の準備だ。

「ハンバーグ!ハンバーグ!」

ミズハは混ぜる作業の手伝い。ミューラは材料を切り分け、私がフライパンで焼く作業。

今日は何故かリゼルがミューラと一緒に、材料の切り分けをしていた。

「日本の野菜を使うときいたので。」

おそらく玉ねぎのことだろうけど、目に染みる体験にリゼルは悪魔の実だ!と叫んで逃げた。

コントかよ、と思わず苦笑いしたのは言うまでもない。

出来上がったハンバーグはマナリスの馬牛という肉を使ったものだったが、日本の牛と対して変わらず、肉の味わいが濃かった為、好評だった。

いつもリクエストされるケチャップソースをかけたら、ミューラを含めた異世界人がすっかり虜になっていた。

「悪魔の実がこんな旨くなるのか。」

とリゼルは驚いていたので、玉ねぎが使われてる部分は説明しといた。

途中で投げ出すから、何がなにに使われてるかくらいは見なきゃ意味ないじゃん。



楽しい夕食も済み、片付けはミューラに任せて、就寝までは自由時間になる。

ミズハは初等までの勉強を、私は魔法言語のおさらい。カズトは早速習った聖光魔法の調整を始めた。

魔法言語は相変わらず難読ばかりで、私はかなり時間がかかりそうだ。

本の虫でもあるカズトは案外あっさり覚えれたらしい。

「俺、天才か。」

「この世界においてはきっとそうでしょうね。」

真顔でドヤ顔されて、思わずイラッとする。

私も素質的には平均よりは上だと言われてるが、さすがに近くに天才2名がいるとしょげるわぁ。

「ママー。今日はこれでいい?」

ミズハがノルマを終えて、ノートを見せてくる。

特に問題なく解けているので、頭を撫でて誉める。

「よし、今日は寝ていいよ。」

「はーい。」

ミズハはおやすみのキスを私達にして、部屋に戻っていった。

「ミズハもこっちに慣れてきたのかな。」

「これからだろ?まだ同じ歳の子と遊んでないからな。」

両親の悩みはいつもなくならない。だが、気づけば子供は成長するものだ。

私達自身もまだ戸惑いがある。ミズハと一緒に生きていければ、幸いだ。

「ママー!!」

寝ようとベッドに入ろうとした時、ミズハが部屋に入ってきたのだ。

「どうしたの?」

「フェアリーさんが、お礼くれた!」

手をみれば、キラキラ光る雫の形をしたペンダントだった。

魔力が宿っているのを見て、かなり良いものをもらったと解る。

「ママにもお礼って。」

私には別のものがあるらしく受けとると、草が入った瓶だった。

「フェアリーさんが、ハーブティーとかに使ってって。」

「そう、ありがとう。ミズハから伝えてあげて。」

ミズハは嬉しそうにうなずいて、部屋に戻っていった。

「わざわざ来てくれるとは思わなかった。」

「しかもミズハの方にな。」

両親としては嬉しい出来事のひとつになった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ