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【揺花草子。】(日刊版:2016年)  作者: 篠木雪平
2016年4月
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【揺花草子。】<その1531:デバイスからの解放。>

 【揺花草子。】<その1531:デバイスからの解放。>


 Bさん「今にしてみればもうだいぶ前だけど、3月下旬にアップルさんの

     新製品発表イベントがあったじゃない。」

 Aさん「ああ、ありましたねぇ。」

 Cさん「長らく噂に上がっていた4インチモデル『iPhone SE』が発表されたわね。」

 Aさん「そうですね。

     地下鉄とか乗ってると今も4インチのiPhoneを使ってる人って一定数いるもんね。

     そう言う人たちにとっては待望の機種だったかも。」

 Bさん「だねー。iPhone 5s がリリースされたのは2013年だから。

     もう2年半前だからね。

     4インチモデルを引き続き使いたいけど、後続機種がなくて

     機種変に二の足を踏んでた人たちにとってはかなり魅力的だと思うんだ。」

 Aさん「ふむふむ。」

 Cさん「その一方で、昨年リリースされた『iPad Pro』の9.7インチ版も発表されたわ。」

 Aさん「ああ、そうでした。

     12.9インチはもうすっかり腰を落ち着けて使うタイプだけど、

     今回発表された9.7インチぐらいのサイズだと普段使いにもちょうどいいよね。」

 Bさん「まあでも、iPhone にしても iPad にしても、搭載する OS そのものは

     同じ iOS じゃないですか。」

 Aさん「うん、そうですね。」

 Bさん「そう言う意味で、もちろんハードウェア的な差はあれども、OSの仕組みと言うか

     ユーザーエクスペリエンスに関しては差がないと言うことになりますよね。」

 Aさん「それは、そうですねぇ。」

 Bさん「つまり物理的な画面の大きさの差によって使い勝手の違いが生まれて来ていると。」

 Aさん「それは・・・当然だと思うけど。

     だからこそ4インチがいいとか5.5インチがいいとか9.7インチとか12.9インチとかの

     話になってくるわけでね。」

 Bさん「個人的にはそろそろこれは不毛な議論じゃないかと思うんです。」

 Aさん「えっ・・・なにどう言うこと?

     ユーザーのニーズ関係なしにサイズをどれかに収斂させていけってこと?」

 Bさん「どっちかと言うと逆かな。

     ハードウェア的サイズと言う概念を打ち払う。」

 Aさん「え・・・? なにそれ・・・?」

 Bさん「よくさ、近未来を舞台にしたアニメとか映画とかでさ、

     腕時計型の端末から空間に画面がポップアップするみたいなやつあるじゃん。

     映画で言うと『マイノリティ・リポート』とか、

     アニメで言うと『PSYCHO-PASS』の腕時計型デバイスの例がある。」

 Aさん「あぁ・・・うん、よくあるねああいうの。」

 Bさん「そろそろああいうの実現して欲しい。

     もう何もないところにパッと画面を出すわけだから、ハードウェア的な

     物理的サイズの制約を受けることはないし、見たい大きさに

     ユーザーが自由にリサイズするようにするのも容易だと思うんだ。」

 Aさん「確かに・・・それはそうかも。」

 Bさん「ただどっちかと言うとそう言うデバイスよりもヘッドマウントディスプレイによる

     バーチャルな空間にインターフェイスを配置するやり方のほうが

     実現は早い気がするけどね。」

 Aさん「ああ・・・『電脳コイル』的な?」

 Bさん「そうそう。電脳メガネをかけてると目の前に現れるみたいな。」

 Aさん「なるほど。

     確かに去年ぐらいからVRがらみの製品がいろいろ出始めてるもんね。

     電脳コイルの世界は遠くないかも知れないね。」

 Bさん「とは言え、まだまだ乗り越えなきゃいけない技術的課題はきっと多い。」

 Aさん「うーん。夢はあるけどね。」


 Bさん「だからぼくは将来VRエンジニアになろうと思うよ。」

 Aさん「街の国際バリスタ弁護士どうした。」


 やりたいことがいっぱいある。


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「Meister's Brief」から自動転送

http://www.studiohs.com/28if/brief/2016/04/06.html


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