【揺花草子。】<その1527:痛みを知って臆病になっても。>
【揺花草子。】<その1527:痛みを知って臆病になっても。>
Bさん「阿部さんは寝つきは良い方?」
Aさん「え? うーん。まあ、普通だと思うけど・・・。」
Cさん「そうなの、意外ね。
明日をも知れない日々に怯えて眠ることすらままならないと思っていたわ。」
Aさん「どんだけその日暮らしなんですかぼく!!
・・・そう言うブリジットはどうなの? 寝つきは良い方なの?」
Bさん「けっこう良い方だと思うなぁ。
宵っ張りではあるけど、お布団に入れば割とあっさり眠りに落ちるかな。」
Cさん「スッケスケでエッロエロのパジャマを着てね。」
Bさん「だからスッケスケでエッロエロじゃないから!!////」
Aさん「(・・・////)」
Bさん「そ・そんなわけで、ぼくはあんまり機会ははないけど、
眠れない夜に羊を数えたりするじゃん。」
Aさん「ああ、まぁ・・・そうですね。」
Bさん「でもさ、それってもうすごい昔から言われてるじゃない?
入眠を呼び込むために羊を数えるって言うのは
もうだいぶ使い古されていて効果が薄くなって来てる気がするんだ。」
Aさん「え、そんな薬の効きが弱くなって来るみたいなやつなの?」
Bさん「だからね、ぼく、違うものを数えればいいと思ったんだ。」
Aさん「違うもの・・・どんなの?」
Bさん「あのね、寝つきも寝覚めもスッキリ爽快って感じの、
すっごく気分の良いヤツなの!」
Aさん「へ・へぇ・・・そうなんだ?
なにを数えるの?」
Bさん「阿部さんが前科1犯、阿部さんが前科2犯・・・」
Aさん「そんなのを数えられたら
涙に暮れてぼくが眠れないよ!!」
胸のすく思い。
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