【揺花草子。】<その1521:時代を語る。>
【揺花草子。】<その1521:時代を語る。>
Bさん「世の中は卒業シーズンですね。」
Aさん「あぁー・・・そう言えばそうですね。」
Cさん「この前も袴姿のお嬢さん方が街を歩いていたわよ。
楚々としてとても良いものよね。」
Aさん「ええ、そうですねぇ。」
Bさん「阿部さんなんかはそう言う袴姿の女性を
舐め回すように見まくって通報される季節だと思いますけど。」
Aさん「ちょっ!! なんでぼくがそんな謂れのない罪科に問われるのが
季節の話題みたくなってるの!?
そんなことありませんからね!?」
Cさん「今年もなんとか警察のご厄介にならなくて済んだってこと?」
Aさん「違います!!」
Bさん「まあとにかく袴姿の女性が街に現れる時期だと言うことです。
卒業式に限らず、夏祭りには浴衣とか、初詣には振袖とか、
なんだかんだ言って和装は今なお人々の暮らしに息づいているよね。」
Aさん「まあ、確かに。」
Cさん「もちろん時代に合わせて浴衣なんかも変わって来たりしてるけどね。
フリッフリだったり丈が短くなったり帯がワンタッチ式になったり・・・」
Aさん「そうですねぇ。」
Bさん「阿部さんはそう言うのは嘆かわしいと思うほうでしょ。」
Aさん「えっ、うーん、まあ、そうかな。
トラディショナルなスタイルはそのまま残っていて欲しいと思う方かな。」
Bさん「うん、そう考える方だよね。
チャラいの嫌いなタイプだもんね。」
Aさん「いや別にチャラいとか思うわけではないけど。
時代に合わせたスタイルはそれはそれでニーズやムーブメントの結果なんだから、
それ自体を否定することはしませんよ。
好き嫌いの話ってだけだから。」
Cさん「なるほどなるほど。
阿部さんは古いものが好きと言うわけね。」
Aさん「それはそれでまた違いますけど・・・
でもまあ、温故知新的なニュアンスで言えば、そうかも知れませんね。」
Bさん「じゃあいっそ阿部さんは
獣の皮とかで作った服を着ればいいと思うよ。」
Aさん「どんだけ古いものが好きなんだよ!!!」
数万年レベル。
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