【揺花草子。】<その1506:ジャンプ。>
【揺花草子。】<その1506:ジャンプ。>
Bさん「ルーラを覚えたい。」
Aさん「うーん・・・。」
Cさん「ルーラって言うのはね、知っている場所に一瞬で移動できる呪文で・・・」
Aさん「知ってますよ!!
別に意味が分からないが故の沈黙じゃないですから!!!」
Bさん「じゃあなんなの?
阿部さんは純真無垢な少女の願望を無視して黙殺して踏みにじって
なかったことにしようと言う汚い大人のような振る舞いをしようと言うの?」
Aさん「そう言うこと言わないでよ酷いなきみ!!
それじゃまるでぼくが悪者みたいじゃないか!!」
Cさん「そうじゃないんだとすれば、『じゃあルラムーン草を探しにいかないとね』ぐらい
言ってあげて欲しいわ。
阿部さんにはそう言う大人の余裕と言うか他人への配慮が致命的に欠けてるわよね。」
Aさん「なんなんですカトリーヌさんまで!?」
Bさん「そして究極的には
『じゃあぼくがルラムーン草を摘んで来るよ』って言って欲しいよ。」
Aさん「そこまでぼくの役目になっちゃうんだ!?
・・・と言うか、なんでそんな夢みたいな話を言い出すわけ?」
Bさん「え? そんなに夢みたいな話かなぁ。
阿部さんの『ギャルのパンティおくれ』って言う願いよりは現実的だと思うんだけど。」
Aさん「別にぼくギャルのパンティが欲しいなんて願望はないんだけど!?
よしんばぼくがギャルのパンティが欲しかったとしても
ルーラを覚えるよりは現実的だろ!!」
Bさん「前科と引き換えにね。」
Aさん「法を犯して手に入れる前提なの!?
どんだけパンティ欲しいんだよぼく!!」
Cさん「阿部さん女子2人を前にしてパンティ連呼とかちょっとドン引きだわ。
セクハラやめてくれませんか。」
Aさん「おかしいな最初に言い出したのぼくじゃないんですけど!?
おたくの娘さんなんですけど!?」
Bさん「ともかくぼくはルーラを習得したいんです。」
Aさん「は・はぁ・・・なんで?」
Bさん「あのね、ある朝、いつものようにおウチを出てバス停に向かってたんです。」
Aさん「ふむ。」
Bさん「すると、ぼくがバス停に着く前に、バスがぶいーんとバス停に到着。
慌ててバス停向けて走るけれども、敢え無く間に合わず、
ぼくはバスに乗り遅れてしまった。」
Aさん「あぁ・・・まあ、よくあるシチュエーションではあるねぇ。」
Bさん「そこでぼくは思ったんだよ。」
Aさん「え?」
Bさん「こんな時ルーラが使えれば
すぐにバス停に辿り着けたのに・・・。」
Aさん「ルーラが使えるならそもそも
一気にこのスタジオまで来ればいいだろ。」
移動時間は大切。
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