【揺花草子。】<その1504:ライバルは鈴木と田中。>
【揺花草子。】<その1504:ライバルは鈴木と田中。>
Bさん「今日は3月10日だけれども、阿部さんの周りには
佐藤さんと言う知り合いはいるかな?」
Aさん「えっ・・・いや、まあ、多少はいるけど。」
Cさん「日本でいちばん多い苗字だものね。」
Aさん「そうですね。」
Bさん「阿部さんも歩けば佐藤に当たるって感じだね。」
Aさん「イヤッ!! そこまでではなくない!?」
Bさん「そう?
阿部さんはそんなに佐藤さんの密度は高くないんじゃないかと思ってるってこと?」
Aさん「うーん・・・まあ、分からないけど、
例えば無作為に10人集めたら1人いるかどうかぐらいじゃないのかな?
もちろん地域によって違うと思うけど・・・」
Bさん「おっ、阿部さんそれいい線行ってるよ。」
Aさん「えっなに?」
Cさん「佐藤って言う苗字は確かに日本でいちばん多い苗字なんだけど、
全国で50万世帯弱ぐらいがいて、そのうちの1/4ぐらいが
東北地方に集中してるんですって。」
Aさん「へぇ・・・そうなんですか。
確かに九州とか沖縄じゃ逆に珍しい苗字だって聞いた覚えはありますね。」
Bさん「そしてさらに、ぼくらが住むこの県ではなんと県人口の8%を
佐藤姓が占めているらしいです。
阿部さんがさっき言った『無作為に10人集めたらその中に1人いるかいないか』
ってのはまさにその通りの割合ってこと。」
Aさん「おぉ・・・。
でも、正直8%って言うと大した数に感じないね。
100人のうち8人だけだものね。
やっぱり犬も歩けば棒に当たると言えるほどの数ではないんじゃない?」
Bさん「いや、それがもう違うと思う。」
Aさん「え・・・?」
Bさん「だってぶらぶら歩いてる犬が
棒に当たる場面なんて見たことないでしょ。」
Aさん「確かにないけども!!!!」
そもそも意味が違う。
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