【揺花草子。】<その1492:黒い木曜日。>
【揺花草子。】<その1492:黒い木曜日。>
Bさん「今回の話数は【揺花草子。】通算1,492回目ですよ。」
Aさん「えっ、あぁ、うん、そうだねぇ。
中途半端なところで気付いて来るねぇ。」
Bさん「なに言ってんの。1492と言えば人類が大いなる一歩を踏み出した数字だよ。」
Aさん「人類が・・・大いなる・・・?
・・・って、あぁ〜・・・」
Cさん「おや、阿部さんどうやら気づいたかしら?」
Aさん「えぇ、まあ。
あれでしょ、西暦1492年にコロンブスが新大陸を発見したって言うことでしょ?」
Bさん「そうそう、そう言うことです。」
Aさん「でもそれを人類の大いなる一歩と表現するのは少し傲慢じゃないかな?
それはいわゆるヨーロッパ中心史観と言うやつじゃないの?」
Bさん「おっ! 阿部さん語るねぇ。
その心は?」
Aさん「だ、だから、確かに1492年にコロンブスが大西洋を横断して
アメリカ大陸に到達したのは偉業であるのは間違いないけれども、
そこには既に先住民が当然に自然に暮らしていたわけだし、
彼らにとってはそこは『新大陸』でも何でもなくて、
『発見』と言う言い方はあまりにもヨーロッパ中心主義的だと言う・・・」
Cさん「そうね、さすがにそのへん最低限の知識はあるみたいね。」
Bさん「つまり阿部さんはぼくたちヨーロッパ生まれの人間が
ヨーロッパ以外の地域やそこに住まう人たちを劣等だと
心のどこかで蔑んでるんじゃないかと、そう言いたいわけだね。」
Aさん「ちょっ! そんなこと言ってないだろ!? それは論理の飛躍だよ!!」
Cさん「でも阿部さん自身はブリジットに小バカにされてると感じてるでしょ?」
Aさん「え!?
・・・あぁーーー・・・。」
Bさん「えっ・・・ちょっ・・・阿部さん・・・」
Aさん「・・・まぁ、感じないこともないですけど・・・。」
Bさん「ひ・酷いよ阿部さん! 阿部さんがそんな風に思ってたなんて!!」
Aさん「い・イヤっ!!
だ・だってでも少なくとも年齢差相応の敬意と言うかそう言うのは
ぜんぜん抱いてくれてないのは間違いないよね!?」
Bさん「そんなこと・・・!
阿部さんには幻滅だよ!!
阿部さんの株がだだ下がりだよ!!」
Aさん「いやっちょっ・・・!」
Bさん「まあ既に大恐慌レベルで下がってたんだけど。」
Aさん「やっぱりバカにされてる!!!!」
でもそれは別にヨーロッパ人とか関係ない。
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