【揺花草子。】<その1489:お兄ちゃん。>
【揺花草子。】<その1489:お兄ちゃん。>
Bさん「今日は彼氏の話をしようと思うよ。」
Aさん「かっかかかかかか彼氏・・・!!?」
Cさん「阿部さん動揺しすぎよ。」
Aさん「いっいいいいいやべべべべべ別に・・・
どどどど動揺なんてしてないですけど・・・////
むしろ童謡を歌いたいぐらいの気持ちですけど!
ぼくの童謡はどうよう!なんて軽口を叩きたいぐらいですけど!」
Bさん「なに言ってんの阿部さん?
そんな病人同様の顔をして。」
Aさん「そこは同然だろ!? 無理っくり言葉遊びに乗って来ないで!?」
Bさん「とにかく、彼氏の話ですよ。」
Aさん「あっ・あぁ、う・うん、彼氏ね。
か・彼氏って・・・き・・・きみの・・・かな?」
Bさん「違うよ?」
Aさん「違うのかよ!!!!!」
Bさん「ちょっ・・・阿部さん声大きい・・・怖いよ・・・」
Aさん「あっ!!
・・・あぁ・・・ご・ごめん・・・そんなつもりはなかったんだけど・・・
(ブリジットは声が大きい人が苦手なんだったな・・・)」
Bさん「別にぼくの彼氏なんて一言も言ってないでしょ。」
Aさん「あ、うん、そ・そうだね。」
Cさん「ここでは彼氏がいるいないについては直接は言及していないところがポイントよ。」
Aさん「っっっ!!!////」
Bさん「ちょっ!!//// なに言ってんの!?
と・とにかく彼氏の話!」
Aさん「は・はぁ・・・」
Bさん「『彼氏』って言う、言葉そのものさ。」
Aさん「え? 言葉?」
Bさん「そうそう。男性にとっての恋人は俗に『彼女』じゃん?
それに対して、女性にとっての恋人を言い表す言葉が『彼氏』なわけじゃない。」
Aさん「うん、そうだねぇ。」
Bさん「この『氏』がさ。気になるの。」
Aさん「気になる・・・とは・・・。」
Bさん「なんと言うか、逆に他人行儀なような。
恋人同士と言う気の置けない間柄であるはずなのに、
随分と突き放したような言い方に聞こえるんだよね。」
Aさん「そうですか? そうかなぁ・・・。」
Bさん「だって『勝氏』の『氏』と同じじゃん?」
Aさん「なぜ角界を揺るがした
兄弟確執の例を採り上げるのかな!!?」
斜陽。
----------
「Meister's Brief」から自動転送
http://www.studiohs.com/28if/brief/2016/02/24.html




