【揺花草子。】<その1488:AIDMAあるいはAISAS。>
【揺花草子。】<その1488:AIDMAあるいはAISAS。>
Bさん「でもさ、正味な話、バレンタインと言うイベント自体が
結構な曲がり角を迎えてると言うよ。」
Aさん「え、なにどう言うこと?」
Bさん「ちょっと前にも言ったと思うけど、
女性の方から恋い焦がれる男性にチョコを贈ると言うのが
日本におけるバレンタインデーのプリミティブなスタイルじゃないですか。」
Aさん「うん、そうですねぇ。」
Cさん「で、いつごろからかは定かじゃないけれども、
お世話になってる人にチョコを配る義理チョコと言う習慣が普及した。」
Aさん「そうですね。
今年はバレンタインデーが日曜日でしたから平日に働く人たちにとっては
ある程度悲喜こもごもな感じだったかも知れませんね。」
Bさん「その点カレンダーの黒字赤字に縛られない阿部さんはラッキーだよね。」
Cさん「まあカレンダーどころか仕事にも縛られないものね、阿部さんは。」
Aさん「だから違いますよ!? なんなんですもう!?」
Bさん「で、最近は女の子同士でチョコを贈り合う友チョコとか、
普段頑張ってる自分へのご褒美チョコみたいな売られ方もしています。」
Aさん「売られ方って言わないでよ。マーケティング上の意図が透けて見えるよ。」
Bさん「もうそうなって来ると、ぶっちゃけ男性とか
どうでもいいって話になって来ますね。」
Aさん「うーん・・・まぁ・・・。
友チョコにしてもご褒美チョコにしても男性不在だからね・・・。」
Bさん「そんな傾向だから、最近バレンタインは市場が縮小傾向だと言う。
これではマーケティング的によろしくないですね。」
Aさん「はっきりマーケティングって言っちゃったね。完全にもう商売の話だね。」
Bさん「他方、例えばアメリカなんかだと、日本とは違って
男性の方から女性にギフトを送ったり特別なディナーに招待したりするのが
一般的なバレンタインの過ごし方なんだそうです。」
Aさん「はぁ・・・。」
Cさん「飲食業界とかショービズ業界ではバレンタインは
1年の中でも特に忙しい時期らしいわよ。」
Aさん「へえ・・・。」
Bさん「男性はほら基本的に見栄っ張りだから、ジュエリーとかお高いディナーとか
そう言う感じのギフトにお金をかけるんだって。
高価であればその分相手にも喜んでもらえる的な思考ね。」
Aさん「随分な言い方じゃないのさ・・・。まあ否定できないけど・・・。」
Cさん「愛はお金じゃ買えないって50年も前からポールが歌ってるのにね。」
Aさん「そりゃぁ、まあ・・・。」
Bさん「で、日本でも、縮小傾向のバレンタイン商戦に新たな商機を見出そうと、
こう言う欧米風の『男性から女性へギフトを贈る習慣』を
根付かせようとする向きもあると言います。」
Aさん「おぉ・・・なるほど・・・。」
Bさん「そしたら世の男性は
バレンタインとホワイトデーで
2か月連続で大きな出費が続くことになるね。」
Aさん「だったらもうホワイトデーは
負けてくれないかなぁ!?」
広告代理店の戦略次第。
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