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【揺花草子。】(日刊版:2016年)  作者: 篠木雪平
2015年2月
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【揺花草子。】<その1480:ドキュメント2.14 #2>

 【揺花草子。】<その1480:ドキュメント2.14 #2>


 Aさん「・・・で、結局ブリジットはどうして来てないんです?」

 Cさん「お手製チョコレートをひっくり返しちゃってひとしきり泣いた後、

     くるりと踵を返して家に帰ろうとした。」

 Aさん「あ・・・そうなんです?」

 Cさん「もう一度作り直すって。」

 Aさん「えっ!!? もう一度!!???」

 Cさん「私はね、

     『もう今年はしょうがないから出来合いのものを買って行くことにしましょう、

      阿部さんたちだってちゃんと言えば納得してくれるわよ』

     ってはね、言ったのよ。」

 Aさん「も・もちろんですよ。

     別に手作りでも出来合いでも貰うこと自体が嬉しいわけで・・・////」

 Cさん「『阿部さんたちはどうせ他から貰えないんだし

      ブラックサンダーとかでも納得してくれるわよ』

     ってはね、言ったのよ。」

 Aさん「あれなんか省略されてた部分が出て来た!!!」

 Cさん「でもブリジットはそれはいやだって言うのよ。

     ちゃんと頑張って作ったのをあげたいって。

     どんだけ果報者なのよ阿部さん。」

 Aさん「お・おぉ・・・////」

 Cさん「仕方ないから、私だけ先に現場入りしたってわけよ。

     一応つなぎってことで途中でチョコクッキーを買って来たから

     ブリジットが来るまでこれでお茶を濁しておいてね。」

 Aさん「は・はい。まあそう言うことなら。」

 Cさん「お茶の中に細かく砕いたクッキーの粉末を入れて濁したりしてね。」

 Aさん「そう言うお茶の濁し方!!?

     お茶もクッキーも美味しく頂けないやつじゃないですか!!」

 Cさん「ショコラティー的なやつよ。」

 Aさん「いやそれニュアンスが違う気がするんですけど・・・。」

 Cさん「そんなわけでブリジットは今絶賛チョコのテンパリング中なわけです。」

 Aさん「うわー・・・それってすごい大変じゃないですか・・・。

     今から作業していつできるんですか・・・。」

 Cさん「阿部さんが『さっさとチョコ持ってこいやぁワレェ』って言ってたって

     メール打っておくね。」

 Aさん「やめてください!!! そんなこと一言も言ってないじゃないですか!!!」


    ケコケコ(受信音)


 Cさん「あっ、ちょうどブリジットからメールだわ。」


 Bさん『 ┌──────────────────────┐

     < べっ別にあんたのために

      │作ってるわけじゃないんだからね!

      │でもどうしてもって言うなら

      │少しだけ食べさせてあげてもいいんだからね!

      └──────────────────────┘』

 Aさん「なにこのテンプレ発言!?

     意外と余裕あるんじゃん!!」


 ツン成分多めで行く方向らしいですから。


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「Meister's Brief」から自動転送

http://www.studiohs.com/28if/brief/2016/02/15.html


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