【揺花草子。】<その1473:アーティキュレーション。>
【揺花草子。】<その1473:アーティキュレーション。>
Bさん「最近の若者の間では鼻濁音が急速に失われているそうですよ。」
Aさん「鼻濁音・・・。」
Bさん「あれ阿部さん鼻濁音って知らないのかな? 声フェチなのに?」
Aさん「声フェチと鼻濁音を知ってるかどうかってあんまり関係なくない!?
それに別に声フェチってわけじゃないし!!」
Bさん「じゃあ鼻濁音とは何か説明せよ。」
Aさん「えっ・・・だから、あれでしょ?
『ガ行』の発音で、鼻から抜ける感じで発音するやつだよね・・・。
って言うか言葉で表現しづらいよ。」
Bさん「そんな時はぼくらのオンライン百科事典・Wikipediaさんの出番だよ。
『日本語で濁音の子音(有声破裂音)を発音するとき鼻に音を抜くものを言う。』
とある。
東日本では鼻濁音を使って話す人もそれなりにいると思うけど、
西日本ではもともと鼻濁音が根付いてなかったようです。」
Aさん「ふむふむ。」
Bさん「でも昨今は、若い世代を中心に鼻濁音が聞かれなくなって来ていると。」
Aさん「うーん、そうなのかな?
あんまり意識して聞いたことないから判らないけど・・・。」
Bさん「まあ阿部さんは若者に限らず普段から誰とも会話しないもんね。
1日誰とも喋らずに過ごす日のほうが多いもんね。」
Aさん「多いってなんだよ!! 別にそんなことないよ!!
第一こうやってきみと話してるだろ!」
Bさん「ぼくは別に阿部さんのお喋り友達じゃないんだよ。便利グッズ扱いやめて。」
Aさん「そんなこと一言も言ってないよね!?」
Bさん「とにかく鼻濁音ですよ。
だいたい基本的なルールとしては『単語の途中に出てくるガ行』が
鼻濁音になる、だよね。」
Aさん「まあ、そうだねぇ。
ちょうど今の『単語』の『ご』とか、『天気がいい』の『が』とかがそうだよね。」
Bさん「だよね。
例えば『袁世凱』の『が』は鼻濁音だけど、『遠征GUY』の『G』は普通の濁音だね。」
Aさん「なぜに袁世凱。そして遠征GUYってなんだよ。そんな言葉初めて聞いたよ。
それにしても、そう言われてみるときみは若者のくせに
きちんと鼻濁音使いこなせてるね?」
Bさん「そりゃもうそうですよ。」
Aさん「おぉ、自信あり?」
Bさん「養成所とか通ってるし。」
Aさん「ホントともウソともつかないこと言わないでくれる?」
ウソです。
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