【揺花草子。】<その1799:押さえておく。>
【揺花草子。】<その1799:押さえておく。>
Bさん「もうすぐお正月ですよ。」
Aさん「いやまあ、またそれ?
きみお正月楽しみにしすぎだろ。」
Cさん「新年1発目の収録はサプライズで振袖着て来る気満々だからね。
そして
『ちょっと阿部さん、ぼーっと見てないでなんとか言ってよ!』
『え? あぁ・・・』
『あーっ、どうせ馬子にも衣装とか思ってるんでしょ! もう阿部さんったら!』
なんて言いながらほっぺた赤くしてぷんすこしてみせる気満々だからね。」
Aさん「なんですその茶番!?////」
Bさん「ちょっ!!//// そんな話聞いてない!!!////」
Aさん「(相変わらずブチ込んで来るスタイル)」
Bさん「と・ともかくもうすぐお正月なんです。」
Aさん「はぁ・・・。」
Bさん「ときに阿部さんは年賀状の手配は抜かりないかね?」
Aさん「あー・・・年賀状・・・。」
Cさん「年賀状をやりとりするような友人知人もいない阿部さんには
ちょっとミスマッチな話題だったかしら?」
Aさん「なんてこと言ってくれてるんです!?
まあ確かに年々年賀状の数は減って来てはいますけれども・・・。」
Bさん「でも年賀状の時だけ繋がる人なんてのもいるよね。
それが途絶えたとしたら相手方からしたら
『とうとう阿部さんは・・・』って思うかも知れないよ。」
Aさん「『とうとう』ってなんだよ。そんな不安を持たれるような年代じゃないよ。」
Cさん「『とうとう塀の中にご厄介になる羽目になったか・・・』ってことよ?」
Aさん「それはそれで酷いですけども!!?
なんで友人知人の間で潜在的犯罪者みたいな扱いなんです!!?」
Bさん「まあどっちにしても、年賀状はちゃんと準備しないとダメだよ。
お正月に届いてから
『あぁ・・・送ってなかった・・・』で動き出すってのはもうダメダメです。
だから阿部さんは計画性ない人だって言われるんだ。」
Aさん「どこ界隈でぼく計画性ない人なんて辛辣な評価をされてるわけ?」
Cさん「それなら阿部さんはそこら辺の準備は怠りないと言いたいわけかしら?」
Aさん「あぁー・・・うーん・・・それは・・・。
まあでも、今日帰ったらちゃんとやりますよ。」
Bさん「そう? 大丈夫?」
Aさん「う・うん。」
Bさん「阿部さんなんかは年賀状出す前に
お年玉くじの番号控えておいて
自分が送った相手がくじに当選したら
ここぞとばかりにたかりそうな気がするけど大丈夫?」
Aさん「なにその致命的ながめつさ!!???」
『切手セット当たったよね?』みたいな。
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