【揺花草子。】<その1788:クーロン。>
【揺花草子。】<その1788:クーロン。>
Bさん「最近寒いよねぇ。」
Aさん「うん・・・そうですねぇ。」
Cさん「あら、認めて行くスタイル?」
Aさん「えっなにがです?」
Bさん「ぼくらは『阿部さんの存在が寒い』って言うことを言ってるんだけど。」
Aさん「そんな前提がどこにあったのかな!!?」
Bさん「まあでも、阿部さんの存在に負けず劣らず、
昨今の空模様と言う意味でも実に寒いです。」
Aさん「いや釈然としないけど・・・まあそうだねぇ。」
Bさん「もう12月も後半だからね。
あと数週間すればお正月です。」
Aさん「そうだねぇ。」
Bさん「そしてそうなれば、学生の皆さんにおかれましては
いよいよ受験シーズン開幕となる。」
Aさん「あぁー・・・うん、そうだね。」
Cさん「阿部さんは受験はどうだったのかしら?」
Aさん「大学受験の話だったら、
まあ分相応の学校を受験したので特段苦労はなく合格しましたよ。」
Cさん「そのぶん卒業に苦しんだってわけね。」
Aさん「イヤッ! ・・・いや・・・まあ否定はできないですけど・・・。」
Bさん「でも最初から目標を低いところに置いて挑戦を避ける姿勢は
昔から変わらないんだね。」
Aさん「酷い言い草だな!! 堅実と言ってくれよ!!
石橋を叩いて渡るタイプなんだよ!!」
Bさん「そうなの?
阿部さんは石橋を叩くハンマーを密林で注文して
届いたら満足して実際に叩きには出ないタイプでしょ?」
Aさん「どんな引きこもりだよ!!」
Bさん「ところで、受験生にとって『落ちる』とか『滑る』とかは禁句じゃないですか。」
Aさん「あぁ・・・まあ、ありますねそう言うの。」
Cさん「あと『切れる』とか『別れる』もね。」
Aさん「それ結婚式!
・・・ってツッコむのが正解なやつですよねそれ?」
Bさん「おぉ、やるねえ阿部さん。トリオ漫才成立したね。」
Aさん「どこの軽音部だよ。」
Bさん「ま、ともあれ、『落ちる』『滑る』と言う単語は受験生の皆さんを前にして
容易に口に出してはいけない言葉なわけです。」
Aさん「うん。」
Bさん「しかしながら時候は冬。
風は凍え路面は凍り、足元はつるつるで実に滑りやすい。」
Aさん「まあ・・・それはそうだよねぇ。」
Bさん「このような状況を説明するのに『滑る』と言う単語を避けるのはなかなかの難物だ。
『けさ歩道凍っててすごい滑りやすかったよ〜』と言う事を語るために
一体なんと言えばいいのか。」
Aさん「うーん。弱ったね。」
Bさん「そこでぼくは素晴らしい言い方を編み出した。」
Aさん「編み出したんだ・・・。」
Bさん「『けさ歩道凍ってて
すごい μ 低かったよ〜』」
Aさん「摩擦係数!!???」
公道サーキットのごとく。
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