【揺花草子。】<その1469:戦場。>
【揺花草子。】<その1469:戦場。>
Bさん「で、今日は立春です。」
Aさん「あぁ、そうですねぇ。
節分の次の日だもんね。」
Bさん「だいぶ春めいて来たよね。」
Aさん「ウソだろ・・・!!!
ぼくらの街じゃここからが寒さ本番なんだけど・・・。」
Bさん「そうやって気持ちの中だけでも春だと思っておけば
いろいろ耐えられそうな気がするから。」
Aさん「切なすぎだろそれ。」
Bさん「まあ暦の上では春を迎えたとは言え、
阿部さんも言う通り時候はまだまだ厳冬真っ只中。
春の訪れなどまだ遥か未来の出来事です。
5年は先じゃないかと思われる。」
Aさん「いや5年待たないと春が来ないってどこの惑星だよ。
2か月したら春が来るよ。」
Bさん「阿部さんの春は来世まで待たないとダメだけどね。」
Aさん「なに言ってくれてんの!?
今世に春が来ないってなんで決めつけてくれてんの!?」
Bさん「そんなわけでまだまだ寒いし、たぶんあと1回2回はぼくらの街でも
どかーんと大雪が降るんだろうねぇ。」
Aさん「うーん・・・まあ、そうだろうねぇ。
1回2回で済めば御の字って感じじゃないかな。
なんだかんだ言って北国だからね。」
Bさん「そりゃもう。薩長に一山百文と軽んじられるわけですよ。」
Aさん「だから何かにつけ薩長を持ち出さないでよ。ひがみっぽいよ。」
Bさん「とにかく春が待ち遠しい。」
Aさん「あぁ、そうなの?
なにか春になったらしたいこととかあるの?」
Bさん「あるよ!」
Aさん「そ・そうなの? なに?」
Bさん「ぼく・・・春になったらあの子と結婚するんだ・・・。」
Aさん「唐突な死亡フラグ!!!」
そんな予定はありません。
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