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【揺花草子。】(日刊版:2016年)  作者: 篠木雪平
2016年12月
347/366

【揺花草子。】<その1781:オールアバウト的な。>

 【揺花草子。】<その1781:オールアバウト的な。>


 Bさん「結婚式のご祝儀とかは新札がマナーだと言うじゃないですか。」

 Aさん「あぁ、うん、そう言うね。

     きみの若さで良くそんなこと知ってるね。」

 Cさん「阿部さんも今言われて初めて知ったってことかしら?」

 Aさん「そんなことは言ってませんよね!?

     ちゃんと知ってましたよ!? 大人としての一般常識でしょ!?」

 Bさん「新札は金融機関とかで交換してくれるそうだね。」

 Aさん「そうだね。銀行とか郵便局とかね。」

 Cさん「阿部さんの場合は交換してもらう元手の捻出から頑張らなきゃね。」

 Aさん「どんだけ極貧なんですかぼく。」

 Bさん「例えば結婚式ならさ、新郎新婦との関係性とか

     夫婦で出席するかどうかとかで違うけど、

     ご祝儀の相場としては¥20,000〜¥50,000ぐらいじゃない。」

 Aさん「まあ¥20,000にする時もお札は3枚にするとかはあるけどね。」

 Cさん「ここぞとばかりに大人知識ひけらかして来たわね。」

 Aさん「うるさいです。」

 Bさん「でね、新札みたいに、しわや折り目がついてないお札のことを

     俗に『ピン札』って言うじゃないですか。」

 Aさん「言いますね。」

 Bさん「これは『お札がピンピンに伸びている様』を表わしてるわけだよね。」

 Aさん「そうだろうね。」

 Bさん「一方、『ピン芸人』って言う言い方もありますよね。」

 Aさん「あぁ・・・うん。

     コンビとかトリオじゃなくて1人で活動している芸人さんのことだよね。」

 Cさん「そう言う意味じゃ阿部さんは『ピン無職』ね。」

 Aさん「ピン無職と言う凄まじい破壊力の貶し言葉!!!

     なに言ってくれてるんですかホント!!!」

 Bさん「そんなわけで、ぼくは思ったんだけど。」

 Aさん「なにを?」

 Bさん「例えばご祝儀で¥30,000包むとしてさ。

     『お前ご祝儀いくら出すの?』『¥30,000かなー』みたいな会話って、

     少し憚られるじゃん。

     カネの話ってなんか汚いじゃん。」

 Aさん「まあ・・・分からんでもないかな・・・。」


 Bさん「だから『¥30,000』のことを隠語で

     『トリオ札3枚』って呼べばいいと思うよ。」

 Aさん「逆に解り辛いわ。」


 じゃあイー万と呼べばいい。


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「Meister's Brief」から自動転送

http://www.studiohs.com/28if/brief/2016/12/12.html


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