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【揺花草子。】(日刊版:2016年)  作者: 篠木雪平
2016年12月
346/366

【揺花草子。】<その1780:1780回目なので。>

 【揺花草子。】<その1780:1780回目なので。>


 Bさん「うさぎがモチーフの一部になってるお話っていっぱいあるじゃないですか。」

 Aさん「はあ、うん。確かにいろいろあるよね。」

 Cさん「阿部さん的に筆頭に挙げたいのは『ごちうさ』だと思うんだけど。」

 Aさん「イヤッ!! 筆頭ってわけでは!!」

 Bさん「『ゆゆ式』OVAは大丈夫そうだけど、

     『ごちうさ』劇場版のキャスト変更がないことを切に祈るよ。」

 Aさん「いや・・・まあそれはホントそう思うけど・・・。

     またそう言うポイントの狭い話ね・・・。」

 Bさん「とにかくうさぎが登場するお話。

     昔話で言えばウサギとカメとかありますよね。」

 Aさん「そうですね。」

 Cさん「『むずむずじしむ〜ましまほし〜』よね。」

 Aさん「それは助詞の覚え方でしょ。」

 Bさん「でももっと遡れば、神代の時代には『因幡の白兎』なんてのもありました。」

 Aさん「あぁ・・・うん。

     日本神話だね。」

 Cさん「大国主の国作りに関わるお話と言う位置づけね。」

 Aさん「ええ。」

 Bさん「一般的に知られるお話では、

     隠岐の島から因幡に渡ろうとしたうさぎがワニを騙して並ばせて、

     その背中をぴょんぴょん渡って行くんだけど、

     最後にワニの皆さんに暴言を吐いちゃって仕返しされちゃった。

     苦しんでるところを大国主に助けられた・・・って感じだよね。」

 Aさん「そんな感じだったっけ。」

 Bさん「でさ、この話に登場する『ワニ』なんだけど、

     このワニって言うのはぼくらが知ってるクロコダイル的ワニではないらしいね。」

 Aさん「うーん。地域によってはサメのことをワニって呼んだりするとかってことだよね。」

 Bさん「そうそう。」

 Cさん「もちろん自然には日本近辺に野生のワニはいないわけだから、

     あの大型爬虫類であるワニが神話に登場するのはいかにも不自然だと言うのが

     サメ派の主張のようね。」

 Aさん「まあ妥当な主張だとは思いますよ。」

 Bさん「でもそれってホントかって言う様々な異説もあって、

     ワニ論争はなかなか結論を見ていないと言うよ。」

 Aさん「うーん・・・。」

 Cさん「そもそも我々が知っている実在の生物に比定できるかどうかだって

     判然としないわけだしね。」

 Aさん「えっ、それは?」

 Bさん「神代の物語にはいろんな化け物・怪物の類が登場するでしょ。

     ヤマタノオロチだってそうだし。」

 Aさん「あぁ・・・つまり因幡の白兎でワニと呼ばれる生き物は

     架空の怪物かも知れないと言うこと?」

 Bさん「そう言うこと。

     たまたまワニと言う生き物がいたりワニと呼ばれるサメがいたり

     してるだけってこと。」

 Aさん「うーん・・・。そうなって来るともう何でもアリだね。」

 Bさん「そしてぼくはその推論に立ってある説を唱えてみたいと思うよ。」

 Aさん「ある説。」


 Bさん「きっとこのワニは

     『影鰐』のことだったんじゃないのかな?」

 Aさん「そしたらうさぎは背中渡れないだろ。」


 論理的破綻。


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「Meister's Brief」から自動転送

http://www.studiohs.com/28if/brief/2016/12/11.html


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