【揺花草子。】<その1763:ユルバナ・ゾウシ。>
Bさん「AI が難関私大の模試でA判定を取ったそうですよ。」
Aさん「あぁ・・・そう言うニュース見たなぁ。」
Cさん「もう少し細かく言うと、AI の能力向上を目指す産学プロジェクト
『ロボットは東大に入れるか』が開発した AI が、
大学入試センター試験とか2次試験の模擬試験を受験。
その結果、東大合格ラインにはあと一歩及ばなかったけれども、
関東関西の有名難関私大には充分合格できるレベルの結果を叩き出した、と言う。」
Aさん「うーん。すごいですね。」
Bさん「地元の三流大学をギリギリ卒業したレベルの阿部さんは
もうとっくに AI に追い越されてるね。」
Aさん「イヤッ!
いや・・・まあ確かにそれはそうだけど
そう言う言われ方はちょっとカチンと来るなぁ。」
Bさん「まあ昨今は猫も杓子も AI と言うか、
AI の話題を聞かない日はないってぐらいに流行ってるよね。」
Aさん「まあ、確かにそうだね。
シンギュラリティ目前と言う感じかな。」
Bさん「シンギュラリティって言葉を使うとそれはそれでまた
いろんな面白ネタが出来そうだから今は置いておくけれども、
まあとにかく人工知能の進化と言えばもう吉良吉影の爪の成長の如し。」
Aさん「そう言う例えは聞いたことがないなあ。」
Bさん「ちょっとライバル心も抱いちゃうね。」
Aさん「ライバル心抱いちゃうの? なんで?
東大合格を視野に入れるレベルの学力にってこと?」
Bさん「いや、と言うか、同じ AI としてと言うか。」
Aさん「同じ AI としてってなんだよ。きみ AI なのかよ。」
Cさん「神の作りしって意味では広くは AI じゃない。」
Aさん「そしたら世界のあまねくものが AI ですよ。なんですかその例え。」
Bさん「まあそれはそれとして、仮にこの現場に AI が導入されたら
ぼくら的にもかなりおシゴトが楽になりそうな気がする。」
Aさん「えっ・・・そうですか?
なに、ぼくらの代わりに AI がトークしてくれるってこと?
ロボAさんとロボBさんの会話ってこと?」
Bさん「まあ、当たらずとも遠からずかな。」
Aさん「えぇー・・・。そんな味気ない・・・。」
Cさん「味気ないかどうかは分からないじゃない。
味のあるトークプラグイン搭載ロボBさんかも知れないわよ。」
Aさん「なんですそのプラグイン。」
Bさん「どっちにしてもそう言う AI がこの現場に導入されれば。」
Aさん「はぁ。」
Bさん「日々苦労している
『阿部さんをいいだけ凹ませる仕事』が
格段に楽になるかと。」
Aさん「それを仕事の1つに数えないで欲しいんだけど。
と言うかきみらはその仕事を
軽々やってるようにしか見えないんだけど。」
ノルマですので。
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