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【揺花草子。】(日刊版:2016年)  作者: 篠木雪平
2016年11月
326/366

【揺花草子。】<その1760:はじけてまざれ。>

 【揺花草子。】<その1760:はじけてまざれ。>


 Bさん「スーパームーンだったらしいですよ。」

 Aさん「あぁ・・・そう言えばそんな話題があったね。」

 Cさん「スーパームーンの学術的定義とは。」

 Aさん「えっ? ええと・・・アレですよね、

     月はもともと地球を楕円軌道で周回してるから、

     時期によって遠くなったり近くなったりする。

     そしてその地球に近づくタイミングと満月のタイミングが重なった時に

     月がすごく大きく見えるって言う・・・」

 Bさん「残念! 違います。」

 Aさん「えっ違う!? そう言う感じじゃなかったっけ?」

 Cさん「答えは『スーパームーンと言う学術用語は存在しない』です。」

 Aさん「酷いな!! ひっかけ酷いな!!!」

 Bさん「これは阿部さんの注意力のなさを糾弾すべき点であって

     ぼくらが非難を受ける謂れは全くない。

     阿部さんこそ人の話ちゃんと聞かないスタンス酷すぎ。」

 Cさん「ちゃんと『学術的定義は』って訊いたわよ?」

 Aさん「イヤッ!!

     ・・・いや・・・もうほんとあなたたちのそう言う

     理詰めで攻めてくる姿勢ホント腹立ちますね・・・。」

 Bさん「まあとにかくダークブルームーンだったんです。」

 Aさん「違うよね!? スーパームーンだよね!?

     どこのスタンド使いだよ!!」

 Bさん「あっ//// す・素で間違えた・・・////」

 Aさん「素かよ。」

 Cさん「マヌケは見つかったようね。」

 Bさん「と・とにかくスーパームーン!

     11月14日だったよね。」

 Aさん「そうだったねぇ。」

 Cさん「でも天気良くなかったのよね。」

 Aさん「ですね・・・。ぼくらの住むあたりじゃ

     月の大きさも分からなかったですね・・・。」

 Bさん「シュレディンガー的に言えば月が大きいか小さいか

     重ね合わせの状態だったと言えるね。」

 Aさん「そう言う使い方で合ってるのそれ?」

 Bさん「数値でちゃんと説明すれば、

     今年いちばん月が遠かった時の満月が4月にあったらしいんだけど、

     その時の月の見かけの直径と今回のスーパームーンの見かけの直径では

     14%ほども大きく見えたらしい。」

 Aさん「うーん。」

 Bさん「すごいよね。

     例えて言うなら1ミリが1.14ミリに見えるってことだもんね。」

 Aさん「そんなミニマムな単位で例えたらすごさが伝わらないんだけど。

     もう少しうまく例えてくれよ。」

 Bさん「そっか、じゃあ・・・」

 Aさん「うん。」


 Bさん「いつもより14%も早く

     ブルーツ波が1700万ゼノに到達する。」

 Aさん「ブルーツ波が1700万ゼノに達するのは

     満月の時だけだよ。」


 ベジータがそう言ってた。


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「Meister's Brief」から自動転送

http://www.studiohs.com/28if/brief/2016/11/21.html


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