表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【揺花草子。】(日刊版:2016年)  作者: 篠木雪平
2016年11月
321/366

【揺花草子。】<その1755:傍目に見ている分には。>

 【揺花草子。】<その1755:傍目に見ている分には。>


 Bさん「一口に良い色と言っても何を以て良い色と判断するかは

     人によって異なるじゃないですか。」

 Aさん「えっ?

     あぁ・・・今日は11月16日だから・・・?」

 Bさん「まあそう言うことです。」

 Aさん「で、なに? 良い色?」

 Cさん「そうそう。

     何を良い色と思うかは人によっても違うし、

     シチュエーションや周辺環境によっても当然変わって来るわね。」

 Aさん「はぁ・・・。」

 Bさん「例えばさ、阿部さんは何色が好き?」

 Aさん「え、そうだな。

     白とか黒とか。モノトーンが好きかな。」

 Bさん「なるほど。

     じゃあさ、例えば冬山の一面真っ白に覆われた美しい雪景色なんてのは

     すごく良い色だなーって思ったり?」

 Aさん「それは、そうだねぇ。キレイだと思うよ。」

 Cさん「でも、そんな白でも、例えば結婚式に来賓として招かれた時に

     白い衣装で参加しちゃったりしたらこれはもう大変な話じゃない?」

 Aさん「うーん、確かに。

     そう言う点ではそのシチュエーションで白は良い色とは言えないね。」

 Bさん「そう言う事。

     それぞれに好きな色はあるだろうけども、

     良い色って言うのは場面場面で異なるし、

     画一的にこの色が良い色だとは言い切れないと言うわけです。」

 Aさん「まぁ・・・。」

 Bさん「でもぼくはこの色に関しては普遍的に素晴らしい色だと

     言い切れる色を見つけたよ。」

 Aさん「えっそうなの? そんな色が存在するの?」

 Bさん「存在するね。」

 Aさん「普遍的なの?」

 Bさん「普遍的だね。」

 Aさん「どんな・・・色なのかな?」


 Bさん「コンビニとかで会計の時に

     財布の中のお金が足りなかったことに気付いた時の

     阿部さんの顔色。」

 Aさん「シチュエーション限定してるじゃん!!!」


 青に近い。


----------

「Meister's Brief」から自動転送

http://www.studiohs.com/28if/brief/2016/11/16.html


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ