【揺花草子。】<その1755:傍目に見ている分には。>
【揺花草子。】<その1755:傍目に見ている分には。>
Bさん「一口に良い色と言っても何を以て良い色と判断するかは
人によって異なるじゃないですか。」
Aさん「えっ?
あぁ・・・今日は11月16日だから・・・?」
Bさん「まあそう言うことです。」
Aさん「で、なに? 良い色?」
Cさん「そうそう。
何を良い色と思うかは人によっても違うし、
シチュエーションや周辺環境によっても当然変わって来るわね。」
Aさん「はぁ・・・。」
Bさん「例えばさ、阿部さんは何色が好き?」
Aさん「え、そうだな。
白とか黒とか。モノトーンが好きかな。」
Bさん「なるほど。
じゃあさ、例えば冬山の一面真っ白に覆われた美しい雪景色なんてのは
すごく良い色だなーって思ったり?」
Aさん「それは、そうだねぇ。キレイだと思うよ。」
Cさん「でも、そんな白でも、例えば結婚式に来賓として招かれた時に
白い衣装で参加しちゃったりしたらこれはもう大変な話じゃない?」
Aさん「うーん、確かに。
そう言う点ではそのシチュエーションで白は良い色とは言えないね。」
Bさん「そう言う事。
それぞれに好きな色はあるだろうけども、
良い色って言うのは場面場面で異なるし、
画一的にこの色が良い色だとは言い切れないと言うわけです。」
Aさん「まぁ・・・。」
Bさん「でもぼくはこの色に関しては普遍的に素晴らしい色だと
言い切れる色を見つけたよ。」
Aさん「えっそうなの? そんな色が存在するの?」
Bさん「存在するね。」
Aさん「普遍的なの?」
Bさん「普遍的だね。」
Aさん「どんな・・・色なのかな?」
Bさん「コンビニとかで会計の時に
財布の中のお金が足りなかったことに気付いた時の
阿部さんの顔色。」
Aさん「シチュエーション限定してるじゃん!!!」
青に近い。
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