【揺花草子。】<その1752:疑い。>
【揺花草子。】<その1752:疑い。>
Bさん「・・・って、違うよう!」
Aさん「何がだよ・・・。」
Bさん「そんな阿部さんの隣に座ってる人の話をしたかったんじゃないの!」
Aさん「隣に座ってるの!!? 誰が!!?」
Bさん「あ、ち、違う、隣に座ってるように見えるかも知れないけど
たぶん気のせい、大丈夫、って話じゃなくて!」
Aさん「たぶん大丈夫なやつじゃないよそれ!?」
Bさん「ともかく、話題にしたかったのはこのブース内での席次なわけですよ。」
Aさん「は・はぁ・・・。
それはあれかな? 昨日きみが言ってた、
ぼくの正面にきみが座ってて、その隣にカトリーヌさんが座ってるって言う
配置になってるってこと?」
Bさん「そうそう。
(ホントは空席は2つのはずだったんだけどね・・・)」
Cさん「その『ホントは空席は2つのはずだったんだけどね』って感じの
ふくれっ面がすごく可愛いわよ。」
Bさん「ううううるさいっ!!//// 心を読まないで!!////」
Cさん「なのに今や4席全てが・・・おっと、3席までもが埋まる状況ね。」
Aさん「やっぱり埋まってるんですか!? このブース内にはもう空席はないんですか!?」
Bさん「とにかく!
ぼくは今日おハナシをしたいおハナシを進めるためには、
今の配置ではよろしくないんです。」
Aさん「は・はぁ。」
Bさん「なのでちょっと今日は席替えをします。
具体的に言うと阿部さんの隣の席にぼくが行きます。
すみません、代わってもらいますね。」
Aさん「いま誰に許可を求めたの!?」
Bさん「・・・っと。はい。
阿部さんの隣に座りました。」
Aさん「お・おう・・・。
って言うか回ってる最中(収録中)にも関わらず
そう言うとこ全然中断せずに続けるんだね・・・。」
Cさん「【揺花草子。】の売りはライブ感だからね。」
Aさん「どこにライブ感があると言うのか。」
Bさん「まあとにかくこれで準備完了。
今日はぼく、この配置でひとつやりたいことがある。」
Aさん「やりたいこと。」
Bさん「ズバリ歌を詠みたい。」
Aさん「歌を。」
Bさん「ほら芸術の秋ですからね。
前にも話題に出したじゃない、『秋深き 隣は何を する人ぞ』。」
Aさん「あぁ・・・。一般的に知られる『秋深し』じゃなくてって話?」
Bさん「そうそう。
あの句になぞらえた一句を、ぼくは今日詠みたいと思ってるよ。
逆に言えば、この句を詠むためには、どうしてもこの配置が必要なんだ。
ぼくの隣に、阿部さんがいてくれなきゃいけないんだ。」
Aさん「お・おぉ・・・//// そうなんだ?
どんな句?
ぜひ聞かせてよ。」
Bさん「『罪深き 隣は何を した人ぞ』。」
Aさん「何を言ってくれてるのかなきみは!!???」
推定無罪。
----------
「Meister's Brief」から自動転送
http://www.studiohs.com/28if/brief/2016/11/13.html




