【揺花草子。】<その1751:そばにいるよ。>
【揺花草子。】<その1751:そばにいるよ。>
Bさん「すっごくざっくり言えば、ぼくらのこの『収録』と称する行為は
ラジオ番組の収録にそこはかとなく近いような気がしている状態に
ニアミスしてる可能性が若干あるよね。」
Aさん「そこまで行くともうかなり遠いよ。逆に可能性感じないよ。
・・・でも、まあ、誰か他人にこのおシゴトを伝えるとすれば
そう言う伝え方になるかも知れないね。」
Bさん「(無給だけどね・・・)」
Cさん「(無給だけどね・・・)」
Aさん「(無給だけどな・・・)」
中の人「『「無給だけどな」って顔するな』」
Bさん「でもさ、ラジオ番組の収録って言うのとはちょっとスタイルは違うよね。」
Aさん「そりゃ、もう。
ぼくらの媒体は別にラジオではないわけだし。」
Bさん「例えば今さっきも中の人から差し込み(カンペ)が入ったけれども、
普通のラジオ番組だと、
ブースの中にパーソナリティーさんの他に
構成作家さんなりディレクターさんなりが一緒に入ってて、
だいたい対面に座ってて、それでOA中ないし収録中に指示を出して来るってのも
割と一般的なようです。」
Aさん「あぁー、うん。そうかもね。
その点【揺花草子。】ではブースの中はぼくら出演陣だけで、
中の人はガラスの向こうのコンソールルームで収録に当たってるよね。」
Cさん「まあキュー出しとか収録開始終了とかいろいろ機器をいじったりするから
それは当然なんだけども。」
Bさん「でさ、つぶさにおハナシすると、
ブース内の配置としては、阿部さんが座ってて、その正面にぼくが、
そしてぼくの隣にママンが座ってると言う配置ですね。」
Aさん「うん、そうですね。ぼくの隣は空席だ。」
Bさん「あれ?
え?」
Aさん「え?」
Bさん「空席・・・」
Aさん「空席だろ?」
Cさん「ちょっとブリジット、それは内緒のはずでしょ。」
Bさん「あっそうか・・・阿部さんは気付いてないんだったっけ。」
Aさん「ちょっ!! えっ!!? なに!? なににぼく気付いてないの!!?
この一見空席に見えるこの席に対してぼくは一体なにを気付いていないの!!?」
Bさん「いや・・・うん、ごめんごめん。
ちょっとした冗談だよ。
気にしないで。」
Aさん「ちょっと・・・そう言うのやめてくれよもう・・・。」
Bさん「ぼくから言っておくべきことはただひとつ。」
Aさん「え?」
Bさん「大丈夫。
阿部さんはいつだって決して1人じゃないよ。」
Aさん「どう言う意味!!???」
季節外れですって?
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