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【揺花草子。】(日刊版:2016年)  作者: 篠木雪平
2016年11月
314/366

【揺花草子。】<その1748:大切な場所。>

 【揺花草子。】<その1748:大切な場所。>


 Bさん「そろそろ冬ごもりの準備を進めなきゃいけないね。」

 Aさん「冬ごもりするのかよ。クマかよ。」

 Bさん「クマー。よろしくだクマ。」

 Aさん「その球磨じゃない!!」

 Cさん「秋刀魚モード多摩ちゃん限定グラの可愛さハンパなかったわよね。」

 Aさん「イヤッ! 確かにそうですけど!!

     そう言う流れはなんだかアレだなあ!!」

 Bさん「でも冬ごもり、まあ冬眠と言えば、

     パッと浮かんでくるのは例のアリとキリギリスの童話ですね。」

 Aさん「あぁ、まあ、確かにそうだね。」

 Cさん「阿部さんなんかはどっからどう見てもキリギリスタイプよね。」

 Aさん「イヤッ!! そ・そうですかね!?

     あんなに享楽的で刹那的な生き方ですかね?」

 Bさん「仕事してないって言う意味で。」

 Aさん「仕事はしてるよ!!

     きみらの見えないところで働きアリみたいに働いてるよ!!」

 Bさん「うわーすごい盛って来たね。」

 Aさん「盛ってない!!!」

 Cさん「あれでしょ、集団を論じるときに良く語られる80:20の法則。

     どんな集団にも8割のちゃんとしたグループと

     2割のちゃんとしてないグループがあるって言う。

     阿部さんは働きアリの中でもそのちゃんとしてない方の2割よね。」

 Aさん「あなたたちのぼくに対する辛辣さはどんどん容赦なくなっていきますね・・・。

     もうこれアレですよ?

     ぼくじゃなきゃなんなら然るべき場所に提訴を考えるレベルですよ?」

 Bさん「つまりなに、それはぼくらが阿部さんの懐の深さに

     胡坐をかいていると言いたいの?」

 Aさん「いや・・・まあそうはっきり言うつもりはないけれども、

     なんと言うか、もう少しぼくのことを重んじてくれても

     いいんじゃないかと思うわけさ。」

 Bさん「重んじてはいるよ?」

 Cさん「重んじてはいるわよね?」

 Aさん「そうなんです? ちっとも感じられないですけど。

     もうぼくのことスポンジかってぐらい軽く見てる気がしますけど。」

 Cさん「脳みそもきっとスッカスッカだしね。」

 Aさん「ほらだからそう言うところ!!!」

 Bさん「でも、そんな風に思う必要はない。

     ぼくらは阿部さんのことをとても大切に思っているし、

     かけがえのない存在だと思ってる。」

 Aさん「お・おぉ・・・そうですか・・・?////」


 Bさん「ストレスのはけ口と言う意味で。」

 Aさん「悪辣にも程があるだろ!!!!!」


 バランスと言うものがあってですね。


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「Meister's Brief」から自動転送

http://www.studiohs.com/28if/brief/2016/11/09.html


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