【揺花草子。】<その1747:滾る。>
【揺花草子。】<その1747:滾る。>
Bさん「最近はすっかり寒いね。」
Aさん「すっかり寒いですね。」
Cさん「朝晩なんて日によっては吐く息が白くなっちゃうレベルだものね。」
Aさん「うーん、確かに。」
Bさん「外に出ないくせにそう言うことは判るんだね?」
Aさん「外に出ますけどね!?」
Cさん「違うわよブリジット、
阿部さんの家は気密性が低かったり隙間風とか酷かったりで
屋内でも外気温と変わらないのよ。」
Aさん「イヤッ!! まあ確かにある程度はそうですけど
外気温と一緒と言うほどではないですからね!?
暖房機器だってあるわけだし!」
Bさん「暖房機器はあってもそれを稼働させる予算はないわけでしょ?」
Aさん「どんな極貧生活してるんだよ!!」
Bさん「よくさ、そう言う極貧生活を称して
『爪に火を点す』って表現するじゃん。」
Aさん「ああ、うん、ありますね。」
Cさん「極貧生活と言うか、すごいケチな様を表わす表現だけどね。」
Aさん「あぁ、そうでしたっけ?」
Bさん「なんかね、暖房のための油やら電気代やらを惜しんで
勝手に伸びてくる爪を燃料にするぐらいけちんぼだって言うことらしい。」
Aさん「ふーむ。」
Bさん「でも爪ってろくに燃えないらしいよ。
しかも臭いも酷いらしい。」
Aさん「あぁ・・・そうなんだ?
でもそう言うデメリットに目をつぶってでも燃料代を惜しむって言うんだから
そのドケチっぷりはハンパないね。」
Cさん「個人的には節約するにももう少しうまいやり方が
あるんじゃないかと思うんだけれどもね。」
Aさん「うまいやり方? なんです?」
Cさん「例えば阿部さんなんかは
自家発電が得意でしょう?」
Aさん「その自家発電は
なんのことを言ってるんですかね!!???」
暖房の代わりになるかと言うと。
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