【揺花草子。】<その1464:とびきり甘いやつを。>
【揺花草子。】<その1464:とびきり甘いやつを。>
Bさん「もうすぐバレンタインじゃないですか。」
Aさん「んっ・・・お・おう・・・そ・そうですね・・・。」
Cさん「ブリジットの思わぬあっけらかんぶりに押し込まれる阿部さんの図ね。」
Aさん「なんですか!!//// そう言う解説じみたこと言わないでくださいよ!!////」
Bさん「バレンタインと言えば、ご存じの通り、想いを寄せる相手に
チョコレートを渡すってのが一義的なイベントですよね。」
Aさん「まあ・・・最近はその形態もいろいろなバリエーションが
出て来てるからね・・・。」
Bさん「そうなんだよね。
別に好きでも何でもないけど相応に関係のある人に対して贈る義理チョコとか、
女の子同士でチョコを贈り合う友チョコとかね。」
Cさん「最近じゃ男の子のほうから意中の女の子にチョコを贈る
逆チョコなんてのもあるそうよ。」
Bさん「ぼくら【揺花草子。】の現場でも積極的に取り入れていきたいスタイルだよね。」
Aさん「なに言ってるの!?」
Bさん「まあ要するに、習慣とか風習みたいなものなんてのは時間の経過とともに
その意味はどんどん変容していくものですよ、って話だよ。」
Aさん「まあ、そうですねぇ。」
Bさん「でもさ、義理チョコにしろ友チョコにしろ逆チョコにしろさ、
意識的にかどうかは別として、誰かが始めたから広まっていったわけじゃん。」
Aさん「ん・・・なにどう言うこと?」
Cさん「つまり『想いを寄せる相手にチョコを贈る』と言う本来の趣旨を拡大して、
『日ごろお世話になってる人にチョコを配る』ことを始めた誰かが
いるはずだってこと。
それが広まって義理チョコになったってわけよ。」
Aさん「あぁー、なるほど。
つまり何事にも始まりやきっかけがあるってことですね。」
Bさん「まあそう言うことだね。
よく言われる話だけどもしかしたらそれはお菓子業界とか広告代理店が
仕組んだものかも知れないけど、それにしてもそう言うきっかけがあったわけだ。」
Aさん「ふむふむ。」
Bさん「そこでぼくは既に枯れた(広く普及したと言う意味)習慣であるバレンタインに、
新たな意味合いを付与しようと思ったよ。」
Aさん「新たな意味合い? なにどう言うこと?」
Bさん「『相手に贈るチョコのカカオ分の多さ=相手への想いの深さである』と言う
意味付けを与えたい。」
Cさん「つまり贈られた側から見れば甘ければ甘いほど、
つまりカカオ含有量が少なければ少ないほど愛情も少ないってことね。」
Aさん「お・おぉ・・・それはちょっと、義理かどうか微妙なシーンでの
大きな判断基準になりそうですね・・・。」
Bさん「でしょでしょ?
この習慣が広く広まれば、やたらと甘いチョコを貰えば
『あの子はぼくのこと大して好きじゃないんだな・・・』って判断できる。」
Cさん「究極的にはカカオ豆をそのままプレゼントって言うのが
最上級の愛情表現みたいな。」
Aさん「チョコレートですらない!!!」
Bさん「そう言う観点で、今年のバレンタインは行こうと思っててね。」
Aさん「お・おう・・・そうなんだ・・・////」
Bさん「なので今年のバレンタインには阿部さんには
ガムシロップを用意するね。」
Aさん「チョコレートですらない!!!!!」
0%。
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