【揺花草子。】<その1733:サブカル論。>
【揺花草子。】<その1733:サブカル論。>
Bさん「昨日お話したサブカルの話題ですけど。」
Aさん「そのサブカルはサブカルチャーの略かな?
それともきみが言うところの『サブリミナル・カルキュレーション』の略かな?」
Cさん「前者でもあり後者でもある。」
Aさん「うわなにそのかっこつけた言い方!!」
Bさん「あのね、昨日話した『サブリミナル・カルキュレーション』。
相手の潜在意識下に莫大なデータを送り込んで相手を操る能力を持つ人を
主人公にした作品ですって話をしたよね。」
Aさん「うん、そうですね。」
Bさん「これはさ、主人公が異能力を持ってることがポイントなわけですよ。
その点に於いてとてもユニーク。」
Aさん「いや・・・ものすごいありふれてるけどねそう言うの・・・。
これっぽっちもユニークじゃないですけどね・・・。」
Cさん「阿部さんの今の発言はサブカルチャー全般の文脈で話しているじゃない?」
Aさん「え、まあ、そうですね。
昨日のブリジットの言葉を借りれば
そう言う作品は世の中に掃いて捨てるほどありますよね。」
Bさん「ユニークって言うのは、その作品内の世界に於いてって話だよ。」
Aさん「え? あぁー・・・そう言うこと。」
Bさん「作品に登場する人々がみんな同じ能力を持ってるとしたら
その世界の中に於いてはその能力は異能力ではないじゃない。
我々の世界との対比と言う点で異能異質であると言うだけだよね。」
Aさん「まあ、そうですねぇ。
そうなるともうちょっとしたファンタジーの分野に入るよね。」
Cさん「それは、確かにそうね。
例えば大なり小なり世界中の人が魔法や超能力を使えて、
それが人々の生活や日常に溶け込んでるような世界観、とかって言うと
それは異能力ものと言うよりローファンタジーと言う分野になって来るわね。」
Aさん「ええ、そうですね。」
Bさん「その点で、『サブリミナル・カルキュレーション』は
主人公やその周りの人々、まあ作品で主な登場人物に挙げられる人々だけが
異能力を持つって感じの世界観なわけ。
そう言う意味でのユニーク。」
Aさん「ふむ・・・。」
Bさん「ところで、前にも言ったことがあるけど、
ぼくらこの【揺花草子。】は、収録前の打合せで
その話数でどんな話をしようかと言うのはある程度決めている。」
Aさん「ああ、そうだね。敢えてぼくが参加しない打合せね。」
Bさん「言ってみればぼくら的には台本があるけど
阿部さんには台本がない状態、と言えますね。」
Aさん「まあ、そうですね。」
Bさん「けれどもだいたいに於いて、
『こう言うと阿部さんはこう言うリアクションを返して来るだろうから、
そしたらこう続けて・・・』みたいな、
まあ台本と言うと大げさだけどプロットのようなものは事前に決めてある。」
Aさん「はぁ。」
Cさん「実際にはその通りに行かないことも多いけどね。」
Aさん「まあ・・・俗に言う『トークは生き物』ってやつですかね・・・。」
Bさん「でも今日この収録に関して言えば
事前のプロット通りに完璧に進んでいます。」
Aさん「そ・そうなの?」
Cさん「さっきの打合せでも
『きっとこの場面で阿部さんは『トークは生き物ですしね』とかドヤ顔で言うよ』
なんて言ってたけど、まさにその通りになったものね。」
Aさん「いやドヤ顔では言ってないですけどね!!?」
Bさん「そう言う意味ではぼくらには
『サブリミナル・カルキュレーション』の能力が
備わっていると言っても過言ではないよ。」
Aさん「なんで【揺花草子。】が
異能力系にジャンル替えするんですかね?」
テコ入れ。
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