表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【揺花草子。】(日刊版:2016年)  作者: 篠木雪平
2016年9月
299/366

【揺花草子。】<その1733:サブカル論。>

 【揺花草子。】<その1733:サブカル論。>


 Bさん「昨日お話したサブカルの話題ですけど。」

 Aさん「そのサブカルはサブカルチャーの略かな?

     それともきみが言うところの『サブリミナル・カルキュレーション』の略かな?」

 Cさん「前者でもあり後者でもある。」

 Aさん「うわなにそのかっこつけた言い方!!」

 Bさん「あのね、昨日話した『サブリミナル・カルキュレーション』。

     相手の潜在意識下に莫大なデータを送り込んで相手を操る能力を持つ人を

     主人公にした作品ですって話をしたよね。」

 Aさん「うん、そうですね。」

 Bさん「これはさ、主人公が異能力を持ってることがポイントなわけですよ。

     その点に於いてとてもユニーク。」

 Aさん「いや・・・ものすごいありふれてるけどねそう言うの・・・。

     これっぽっちもユニークじゃないですけどね・・・。」

 Cさん「阿部さんの今の発言はサブカルチャー全般の文脈で話しているじゃない?」

 Aさん「え、まあ、そうですね。

     昨日のブリジットの言葉を借りれば

     そう言う作品は世の中に掃いて捨てるほどありますよね。」

 Bさん「ユニークって言うのは、その作品内の世界に於いてって話だよ。」

 Aさん「え? あぁー・・・そう言うこと。」

 Bさん「作品に登場する人々がみんな同じ能力を持ってるとしたら

     その世界の中に於いてはその能力は異能力ではないじゃない。

     我々の世界との対比と言う点で異能異質であると言うだけだよね。」

 Aさん「まあ、そうですねぇ。

     そうなるともうちょっとしたファンタジーの分野に入るよね。」

 Cさん「それは、確かにそうね。

     例えば大なり小なり世界中の人が魔法や超能力を使えて、

     それが人々の生活や日常に溶け込んでるような世界観、とかって言うと

     それは異能力ものと言うよりローファンタジーと言う分野になって来るわね。」

 Aさん「ええ、そうですね。」

 Bさん「その点で、『サブリミナル・カルキュレーション』は

     主人公やその周りの人々、まあ作品で主な登場人物に挙げられる人々だけが

     異能力を持つって感じの世界観なわけ。

     そう言う意味でのユニーク。」

 Aさん「ふむ・・・。」

 Bさん「ところで、前にも言ったことがあるけど、

     ぼくらこの【揺花草子。】は、収録前の打合せで

     その話数でどんな話をしようかと言うのはある程度決めている。」

 Aさん「ああ、そうだね。敢えてぼくが参加しない打合せね。」

 Bさん「言ってみればぼくら的には台本があるけど

     阿部さんには台本がない状態、と言えますね。」

 Aさん「まあ、そうですね。」

 Bさん「けれどもだいたいに於いて、

     『こう言うと阿部さんはこう言うリアクションを返して来るだろうから、

      そしたらこう続けて・・・』みたいな、

     まあ台本と言うと大げさだけどプロットのようなものは事前に決めてある。」

 Aさん「はぁ。」

 Cさん「実際にはその通りに行かないことも多いけどね。」

 Aさん「まあ・・・俗に言う『トークは生き物』ってやつですかね・・・。」

 Bさん「でも今日この収録に関して言えば

     事前のプロット通りに完璧に進んでいます。」

 Aさん「そ・そうなの?」

 Cさん「さっきの打合せでも

     『きっとこの場面で阿部さんは『トークは生き物ですしね』とかドヤ顔で言うよ』

     なんて言ってたけど、まさにその通りになったものね。」

 Aさん「いやドヤ顔では言ってないですけどね!!?」


 Bさん「そう言う意味ではぼくらには

     『サブリミナル・カルキュレーション』の能力が

     備わっていると言っても過言ではないよ。」

 Aさん「なんで【揺花草子。】が

     異能力系にジャンル替えするんですかね?」


 テコ入れ。


----------

「Meister's Brief」から自動転送

http://www.studiohs.com/28if/brief/2016/10/25.html


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ