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【揺花草子。】(日刊版:2016年)  作者: 篠木雪平
2016年9月
298/366

【揺花草子。】<その1732:ジャンプ系。>

 【揺花草子。】<その1732:ジャンプ系。>


 Bさん「新しいマンガを考えた。」

 Aさん「いや・・・きみ定期的にそう言うこと言ってるけど・・・。」

 Bさん「マンガ原作者を目指そうと思ってね。」

 Aさん「え、そうなの? そう言う夢があるの?」

 Cさん「この職場もいつ無くなるか分からないしね。

     食い扶持を稼ぐ手段は多いに越したことはないわ。」

 Aさん「すごいこと言ってますけどそれ大丈夫なんです!!???」

 Bさん「とにかく新しいマンガです。

     ジャンルとしては掃いて捨てるほどありふれてる能力系バトルアクション。」

 Aさん「掃いて捨てるほどありふれてるって解ってるところに

     敢えて踏み込んでいく姿勢に

     到底本気であることを感じないよ。」

 Bさん「随分言ってくれるなぁ。

     そう言う掃いて捨てるような競合作を蹴散らすぐらいの

     気持ちでいるとは思ってくれないんだ?」

 Aさん「いや・・・そんなんちょっと無理でしょ・・・?」

 Bさん「あのね、舞台はこれまたありきたり、今よりも科学が発展した近未来です。」

 Aさん「あぁ・・・。」

 Bさん「分かりやすく言うと『PSYCHO-PASS』みたいな感じだと思ってくれればいいよ。」

 Aさん「いや具体的だけどそれ言っちゃったらもうダメだろ!!」

 Cさん「潜在犯の阿部さんには生き辛そうな世界よね。」

 Aさん「そんなことないですけどね!!?」

 Bさん「人々は身体にいろんなデバイスを埋め込むことが当たり前の時代。

     物理的な制約を科学の力でサポートするようになってるわけ。

     例えば視力が弱い人も眼球に埋め込んだアクチュエーター的なアレで

     すっごい遠くまで見通せるし、なんなら服も透視できます。

     阿部さん良かったね。」

 Aさん「いやどんだけ目が良くても服を透視はできないだろ!?」

 Cさん「身体の一部が動かないとかも、モーター的なアレで充分にカバーできて、

     おかげでバリアフリー的なアレは全て

     個人デバイス側で巻き取るような世界に変わっている。」

 Aさん「ふむ・・・。」

 Bさん「そんな中、科学はさらに肉体だけでなく精神をも機械化しようと試みる。

     主人公はその禁断の領域で人体実験を受けた人物なわけ。」

 Aさん「あれなんかそれはそれですごい手垢のついたプロットだなぁ。

     仮面ライダー的なやつだなぁ。」

 Bさん「脳に電極を埋め込まれた的な彼は、実験の最終段階を前に研究所から逃亡。

     政府肝いりの極秘プロジェクトであったそれを

     外部に漏らされてはまずいと言うことで主人公は追われる身となってしまう。」

 Aさん「うーん。」

 Cさん「組織の追手に囲まれあわや掴まるかと言ったその時、

     彼に施された『改造手術』の成果が発現する。」

 Aさん「おぉ・・・。」

 Bさん「それは、目の前で起こっているあらゆる事象、運動が全て数値として

     潜在意識下で視覚化されると言う能力だった。

     敵が向ってくればどう身体を動かせばいなせるか瞬時に分かるし、

     銃やナイフで攻撃されても簡単に避けられる。

     それどころか、その大量の数字を相手の潜在意識下に逆流させて

     相手を操る事さえできるような能力。」

 Aさん「それはちょっとチートすぎやしないですか?」

 Cさん「もちろん実際にはマンガ的な演出で

     様々な制約や発動条件があったりするわけだけどね。」

 Aさん「はぁ・・・。」

 Bさん「そんなこんなで組織から逃れる日々の中で、

     同じように組織に恨みを持つ者たちを仲間に加えたり

     新たなライバルが出現したりと言った、

     まあありきたりなバトルマンガ展開をするわけ。」

 Aさん「うーん。10週突き抜けコースの匂いがプンプンするね。」

 Bさん「まあとにかく、潜在意識下における数値計算と言うのが作品のキモなわけ。」

 Aさん「はぁ・・・。」

 Bさん「と言うことで作品名は『サブリミナル・カルキュレーション』です。

     近未来っぽいでしょ。」

 Aさん「うーん。タイトルも打ち切り臭すごい。」


 Bさん「略して『サブカル』です。」

 Aさん「なにその乱暴な略!!???」


 打ち切りまでの時間は計算できない。


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「Meister's Brief」から自動転送

http://www.studiohs.com/28if/brief/2016/10/24.html


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