【揺花草子。】<その1731:大百科。>
【揺花草子。】<その1731:大百科。>
Bさん「ちょっと前にも言ったけど秋は果物が美味しいですね。」
Aさん「そうですねぇ。実りの秋だねぇ。」
Cさん「果物でさえいい感じに実って来ると言うのに
阿部さんの日々には一切の実りがないと言うのはどういうわけなのかしら。」
Aさん「なんですその驚くべき辛辣な言い方!!?」
Bさん「秋の風物詩である果物。
これも前に行ったけれども、いろんな歌や区に詠み込まれて来ています。」
Aさん「ですね。
『柿くへば』とかね。」
Bさん「そうそう、今日はまさにその話題。
今月上旬にも話題に出したけど。」
Aさん「あぁ・・・そうでした。」
Bさん「兼賀成也さんね。」
Aさん「だから誰ですか。」
Cさん「45歳にして脱サラして有機野菜農家を目指すけれども
夢破れて一家離散、悔い改めて仏門に入り
多数の門人に見守られながら静かに生涯を閉じた禅僧よ。」
Aさん「いや知りませんよ。誰ですかそれ。」
Bさん「まあともあれ『柿くへば』の句ですよ。」
Aさん「はぁ。」
Cさん「この前も話したけれども、この句を詠んだ頃の子規はもう病がだいぶ進行していて
どうもこの句も実際に法隆寺の鐘の音を聞きながら
詠んだわけではないらしいと言う話だわ。」
Aさん「ええ。それはそれで衝撃ですけどね。」
Bさん「でね、実はさ、ぼく、この句を聞くと無性にコロッケが食べたくなるんだよね。」
Aさん「コロッケ? なに? なんで?
柿とコロッケってどんな結びつき?
それとも法隆寺のある奈良県はコロッケが有名だったりするの?」
Bさん「いやいや、そう言うんではなく。」
Aさん「えぇ・・・?」
Bさん「『柿くへば
鐘が鳴るナリよ
キテレツどの』」
Aさん「そうだとしても
それでコロッケが食べたくなるのは
段階多すぎない!!?」
いざ進めやキッチン。
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