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【揺花草子。】(日刊版:2016年)  作者: 篠木雪平
2016年9月
291/366

【揺花草子。】<その1725:塩基。>

 【揺花草子。】<その1725:塩基。>


 Bさん「サムシングいんだえ〜し〜む〜〜〜♪」

 Aさん「ちょっ!!! いきなり歌い出さないで!!!

     歌詞とか気を付けて!!!」

 Bさん「なに言ってくれてんの。別に何か特定の歌を歌ったわけじゃありませんよ。」

 Aさん「いや・・・いや、うーん・・・。」

 Bさん「別に彼女の立ち居振る舞いがどことは言い切れないが実に魅力的だとか

     言いたいわけじゃないんだよ。」

 Aさん「言っちゃってるじゃん!!!! 特定の歌のことじゃんそれ!!!!!」

 Bさん「あのね、『サムシング・フォー』ってあるでしょ。」

 Aさん「あれ急に話変わったな・・・。」

 Cさん「QHK?」

 Aさん「急に話が変わったので!!?」

 Bさん「もう! 話進まない!

     とにかく『サムシング・フォー』だよ!」

 Aさん「あぁ・・・はい・・・。

     って言うかそれって昔も話題に出さなかったっけ?

     アレだろ? 結婚式の時に身に付けとくと幸せになれるって言う

     4つのなにかのことだよね?」

 Cさん「アルカちゃん可愛かったわよね。」

 Aさん「そのナニカじゃないですけどね!!?」

 Bさん「特に声がね。」

 Aさん「CVの話!!?

     て言うかきみ自身が話の腰折ってるだろ!」

 Bさん「まあとにかく『サムシング・フォー』。

     阿部さんも言った通り結婚式の時に身に付けとくと幸せを招くアレで、

     これまた阿部さんが言った通り【揺花草子。】でも過去に言及したことがあります。

     2013年1月だからもう4年近く前になるね。」

 Aさん「ほほう・・・そんなに・・・。」

 Cさん「ちなみに『サムシング・フォー』の4つそれぞれは阿部さん分かるかしら?」

 Aさん「ええ、まぁ。

     えっと・・・『何か新しいもの』『何か古いもの』『何か借りたもの』・・・

     あとは『何か青いもの』でしたっけね?」

 Bさん「おぉ。やるねぇ阿部さん。」

 Cさん「結婚とか途方もなく縁遠いのにそう言う知識はちゃんとある辺りが

     むしろ気持ち悪いわね。」

 Aさん「ものすごい酷いこと言われてますけどぼく!!? なんなんですかもう!?」

 Bさん「その4つのサムシングの中で、今回は『サムシング・ブルー』についてお話したい。」

 Aさん「はぁ。」

 Bさん「青いもの。

     いろいろ考えられるよね。」

 Aさん「まあ、そうだね・・・。

     手頃にリボンとかハンカチとか宝飾品の類とか・・・。」

 Bさん「広い意味ではこの青い惑星とかどこまでも広がる青空とかね。」

 Aさん「この青い惑星とかどこまでも広がる青空は個人の持ち物じゃないだろ。」

 Cさん「人生で一番輝く日にはもうなんなら

     今日1日ぐらいはこの世界もこの青空も自分のためにあるのかもってぐらい

     思っちゃってもいいはずよ。」

 Aさん「そう言う話じゃないですよね。

     なんですかそのセレブレーション感。」

 Bさん「言っても花嫁衣装に身を包む中で、青いものを身に付けておくのは

     ちょっと少し難しい。

     よっぽど小さいものじゃなければいけないよね。」

 Aさん「まあ・・・そうでしょうね。」

 Cさん「『CYBERブルー』単行本全4巻とかはちょっと厳しいわよね。」

 Aさん「なんで結婚式にジャンプコミックスを小脇に抱えて臨まなきゃいけないんですか。」

 Bさん「そんな悩める花嫁のためにぼくは持ち運びにも最適なブルーを提唱したいよ。」

 Aさん「いや・・・素直にリボンとかでいいんじゃないの・・・?」

 Cさん「人生のハイライトである1日は持ち物も特別でありたい女心よ。

     阿部さんはそこらへんの理解が足りないからモテないのよ。」

 Aさん「ウソだろ・・・!!!」

 Bさん「とにかく、ぼくが提案するサムシングブルー。」

 Aさん「はぁ。」

 Bさん「ズバリ『ブロモチモールブルー』が良いと思います。」

 Aさん「ブロ・・・モチ? なにそれ? 宝石かなんか?」


 Bさん「平たく言えばBTB溶液。」

 Aさん「理科の実験で使うやつ!!???」


 bromothymol blue。


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「Meister's Brief」から自動転送

http://www.studiohs.com/28if/brief/2016/10/17.html


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