【揺花草子。】<その1722:不愉快です。>
【揺花草子。】<その1722:不愉快です。>
Bさん「最近ちょっと視力が衰えてきた気がするよ。」
Aさん「えっそうなの?」
Bさん「なんか朝起き抜けとか夜遅い時間とか視界がぼやける。」
Aさん「それは視力関係ないだろ。ただ眠いだけだろ。」
Cさん「阿部さんは視力はどうなのかしら?」
Aさん「一応裸眼は裸眼なんですけどね。
ちょっと細かい字とかは見辛いってのはありますね。
視力矯正一歩手前って感じです。」
Bさん「あぁー、ぼくもそんな感じ。
今はギリギリ大丈夫だけど、もう少し悪くなったら
なんらかの対応を考えなきゃってレベル。」
Aさん「なるほどねぇ。
カトリーヌさんも視力はあんまりなんですよね?」
Cさん「あら、そんな話したことあったかしら?」
Aさん「いや前にブリジットが言ってたんですよ。
家ではメガネだって。」
Bさん「そしてママンのメガネ姿を想像してフガフガしてるんだよねって話。」
Cさん「あらあらまあまあ。」
Aさん「ちょっと!!! ガセネタやめて!!! そんなこと言ってないだろ!!」
Cさん「まあでも確かに普段はコンタクトで家ではメガネね。
裸眼だともうこの距離でも阿部さんの顔もよく分からないぐらいよ。」
Aさん「えっそんなにですか?」
Cさん「私の前にキモい性犯罪者がいるのかしらって思っちゃうぐらいよ。」
Aさん「キモい性犯罪者かどうかの判断はつくんです!!?
いやキモい性犯罪者じゃないですけどね断じてね!!」
Bさん「でもやっぱり、視力ってなかなか回復するものじゃないじゃないですか。
悪くなっちゃったら悪くなる一方、
せいぜいできるのは普段から目を労わる努力を欠かさず
視力の低下を可能な限りゆっくりに引き延ばす程度のことしかできないと思うの。」
Aさん「うーん、まあ、そうかもねぇ。」
Cさん「視力回復トレーニングとか目のマッサージとかいろいろあるけど、
そう言うのは一時的に回復するものであって
根本的なものとは言えないでしょうしね。」
Aさん「確かに・・・。」
Bさん「もちろんお金をかけて矯正手術的なアレをすれば
根本的に直すことはできるんだろうけどもね。」
Aさん「うーん。」
Bさん「と言うわけで、そう遠くない未来、ぼくも視力矯正系女子になるかも知れない。」
Aさん「視力矯正系女子と言う聞き慣れない単語。
つまりメガネっ娘ってことだろ?」
Bさん「いやいや、なにもメガネとは限らない。
と言うかこんな大きく済んだ翠玉の瞳をメガネの奥に閉じ込めてしまうのは
あまりにも勿体ないよ。
ある意味世界の損失だよ。」
Aさん「どんだけ自信家なんだよ!!
メガネが翠玉を引き立たせると言う観点だってあるだろ!!」
Bさん「そう言うメガネ美少女のポジションは和ちゃんと未来ちゃんに譲っておくよ。
ぼくはどうせ矯正するならコンタクトにしたいと思う。」
Aさん「へえ、そうなの?」
Bさん「でもまあ正直、コンタクトは怖いです。」
Aさん「うーん。分かる。カトリーヌさん良く平気ですね。」
Cさん「取扱いの面倒さはあるけれども慣れればそうでもないんだけどね?」
Bさん「なので、非接触型コンタクトレンズと言うモノを考えたよ。」
Aさん「考えた? 考えたってなに? 想像の話?
って言うか非接触型ってなに?
眼球の前にコンタクトレンズが浮かんでるってこと?」
Bさん「おぉ! まさにその通り。
目の中に入れなくていいから怖くないし痛くもない。」
Aさん「いや・・・でもどうやって固定するの?
瞼の上と眼の下の凹みに食い込ませるとか?
すぐ落ちそうだけど・・・。」
Bさん「そこはちゃんと考えてる。
落ちないようにフレームを付けて、ついでに右と左のレンズもフレームで繋げ、
両耳と鼻の3点で落ちないようにホールドする作り。」
Aさん「えっ・・・それって・・・」
Bさん「これをぼくは
次世代コンタクトとして売り出したいと思うよ。」
Aさん「それはメガネだよね?」
コンタクトしてないレンズ。
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