【揺花草子。】<その1720:マーケティングの産物。>
【揺花草子。】<その1720:マーケティングの産物。>
Bさん「俗に婚約指輪は給料の3か月分って言うじゃないですか。」
Aさん「秋ですねぇ。
・・・えっ? えっ?」
Cさん「ちょっと阿部さんなに言ってるの? 誰と話してるの?」
Aさん「いや、え、あの・・・
秋シリーズじゃないんです?」
Bさん「秋の話なんてしてないでしょ? なに言ってんの?」
Aさん「イヤだってきみ全ての秋を語り尽くすまで続けるとか言ってたじゃんか?
もう脊髄反射的にぼくの第一声をハードコーディングしてたんだけど・・・」
Bさん「そう言う応用力の乏しさが阿部さんのダメなところだ。」
Aさん「なにを!?」
Bさん「女心と秋の空って言うじゃん?」
Aさん「(うわドヤ顔超鬱陶しい)」
Bさん「つまり飽きました。」
Aさん「飽きたのかよ!」
Cさん「正確には『ネタが切れたので飽きたと言うことにすることにしました』よ。」
Aさん「ネタ切れですか!! どうしようもないですねもう!!」
Bさん「ともかく今日は秋とか関係ないんです。
婚約指輪は給料3か月分だって話です。」
Aさん「いや・・・うん・・・。
いや、て言うか、その価値観めっちゃ古くない?
今時そんなアレじゃないよね?」
Cさん「と、ブライダル業界とは圧倒的に縁遠い阿部さんが申しております。」
Aさん「なに言ってくれてるんです!!?」
Bさん「まあでもこれってどうも1970年代に
とある宝飾企業が打ち出したキャッチコピーがきっかけらしいんだよ。」
Aさん「1970年代・・・すごい昔だね。」
Cさん「同じ時期にその企業は
ヨーロッパでは給料2か月分、アメリカでは給料1か月分って
コピーを打ってたそうよ。」
Aさん「あれそうなんです? 日本だけ高いんです?」
Bさん「円相場の関係だったみたいだけれども。」
Aさん「へえ・・・そうなんだ。」
Bさん「ま、ともかく給料3か月分のモノをお求めになることが婚約の条件なわけです。
給料3か月分で愛を買うわけです。」
Aさん「きみその言い方は酷すぎない?
愛はお金じゃ買えないってポールがきみに教えてくれたんだろ?」
Bさん「いっいや、モノの例えですよ。そんなこと心から思ってるわけないじゃん////」
Aさん「そう? それならいいけど・・・」
Bさん「ぼくの愛は国家予算ぐらい積まなきゃ買えないよ。」
Aさん「結局お金で買えてるじゃん!!」
Bさん「まあそんな冗談はさておき、さっきから言ってるけれども3か月分の給料。」
Aさん「うん。」
Bさん「阿部さんで言えば30円だね。」
Aさん「ぼく月収10円なの!!???」
そもそも給料と言う扱いなのかと言うと。
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