表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【揺花草子。】(日刊版:2016年)  作者: 篠木雪平
2016年9月
286/366

【揺花草子。】<その1720:マーケティングの産物。>

 【揺花草子。】<その1720:マーケティングの産物。>


 Bさん「俗に婚約指輪は給料の3か月分って言うじゃないですか。」

 Aさん「秋ですねぇ。

     ・・・えっ? えっ?」

 Cさん「ちょっと阿部さんなに言ってるの? 誰と話してるの?」

 Aさん「いや、え、あの・・・

     秋シリーズじゃないんです?」

 Bさん「秋の話なんてしてないでしょ? なに言ってんの?」

 Aさん「イヤだってきみ全ての秋を語り尽くすまで続けるとか言ってたじゃんか?

     もう脊髄反射的にぼくの第一声をハードコーディングしてたんだけど・・・」

 Bさん「そう言う応用力の乏しさが阿部さんのダメなところだ。」

 Aさん「なにを!?」

 Bさん「女心と秋の空って言うじゃん?」

 Aさん「(うわドヤ顔超鬱陶しい)」

 Bさん「つまり飽きました。」

 Aさん「飽きたのかよ!」

 Cさん「正確には『ネタが切れたので飽きたと言うことにすることにしました』よ。」

 Aさん「ネタ切れですか!! どうしようもないですねもう!!」

 Bさん「ともかく今日は秋とか関係ないんです。

     婚約指輪は給料3か月分だって話です。」

 Aさん「いや・・・うん・・・。

     いや、て言うか、その価値観めっちゃ古くない?

     今時そんなアレじゃないよね?」

 Cさん「と、ブライダル業界とは圧倒的に縁遠い阿部さんが申しております。」

 Aさん「なに言ってくれてるんです!!?」

 Bさん「まあでもこれってどうも1970年代に

     とある宝飾企業が打ち出したキャッチコピーがきっかけらしいんだよ。」

 Aさん「1970年代・・・すごい昔だね。」

 Cさん「同じ時期にその企業は

     ヨーロッパでは給料2か月分、アメリカでは給料1か月分って

     コピーを打ってたそうよ。」

 Aさん「あれそうなんです? 日本だけ高いんです?」

 Bさん「円相場の関係だったみたいだけれども。」

 Aさん「へえ・・・そうなんだ。」

 Bさん「ま、ともかく給料3か月分のモノをお求めになることが婚約の条件なわけです。

     給料3か月分で愛を買うわけです。」

 Aさん「きみその言い方は酷すぎない?

     愛はお金じゃ買えないってポールがきみに教えてくれたんだろ?」

 Bさん「いっいや、モノの例えですよ。そんなこと心から思ってるわけないじゃん////」

 Aさん「そう? それならいいけど・・・」

 Bさん「ぼくの愛は国家予算ぐらい積まなきゃ買えないよ。」

 Aさん「結局お金で買えてるじゃん!!」

 Bさん「まあそんな冗談はさておき、さっきから言ってるけれども3か月分の給料。」

 Aさん「うん。」


 Bさん「阿部さんで言えば30円だね。」

 Aさん「ぼく月収10円なの!!???」


 そもそも給料と言う扱いなのかと言うと。


----------

「Meister's Brief」から自動転送

http://www.studiohs.com/28if/brief/2016/10/12.html


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ