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【揺花草子。】(日刊版:2016年)  作者: 篠木雪平
2016年9月
282/366

【揺花草子。】<その1716:しつけが行き届いてる。>

 【揺花草子。】<その1716:しつけが行き届いてる。>


 Bさん「秋ですねぇ。」

 Aさん「・・・秋ですねぇ。」

 Bさん「秋と言えばなんですか。」

 Aさん「もうなんだろうね、ちょっとしたループものみたいだね。」

 Cさん「阿部さんひとりが時間を繰り返していくわけよ。

     大切な友達を救えなかった後悔に打ちひしがれつつも、

     歯を食いしばって立ち上がって、新しい収録を始めるの。

     『もう誰にも頼らない』とか言いながらリボンとメガネをキャストオフするのよ。」

 Aさん「どこのほむほむですか。

     そしてやり直すのは収録ですか。」

 Bさん「でも別に阿部さんはぼくの最高の友達と言うわけではないんだけど。」

 Aさん「ちょっ!!

     いや・・・それはまあ、そうかも知れないけど、

     この話の流れでそれはちょっとあんまりだなぁ!」

 Bさん「まあとにかく秋ですので。

     秋と言えば『食欲の秋』と相場が決まってるだろうがこのブタ野郎。」

 Aさん「ちょっと唐突に口が悪いよ? そう言うのいけないよ?」

 Bさん「残飯にがっつく阿部さんを糾弾しようかと。」

 Aさん「別にぼく残飯にがっつくみたいなやつじゃないけど?」

 Cさん「残飯にはがっつかなくても二次元にはがっつくでしょ?

     ブヒブヒ言うでしょ?」

 Aさん「すごい悪意に満ちた言い方ですね!!?」

 Bさん「ともあれ食欲の秋。

     何日か前に『実りの秋』の話をしたけれども、

     秋は果物や野菜、お魚とかが豊富な季節で

     つい食べ過ぎちゃったわ〜体重計怖いわ〜みたいなやつなわけですよ。」

 Aさん「なんだか表現が稚拙だなぁ・・・。」

 Bさん「でも食欲に抗うと言うのはある点ではかなり重要度の高いスキルです。

     特にうら若い女性たちにとってや、盛りを過ぎたおっさんたちにとってはね。

     前者は美容と言う側面から、後者は健康と言う側面から。」

 Aさん「いや、うーん・・・まあそれはそうかもだけど・・・。

     と言うか盛りを過ぎたおっさんとかって絶望的な表現だな・・・。」

 Cさん「私たちも普段から暴飲暴食には気を付けてるものね。」

 Aさん「えっそうなんです?

     けっこう自由気ままに何でも食べてるような気がしますけど。」

 Bさん「それは残像だよ。」

 Aさん「どう言うこと!!? 残像でも食べてるには変わらないよね!!?」

 Bさん「とにかく、目の前に数多くの秋の味覚がずらりと並んでいる中で

     食欲を抑えると言うのは高度な意識が求められる。

     意識の低い人や自堕落で不摂生な人、あるいは理性に乏しい人は

     あればあるだけ食べてしまいがち。

     そして食べるものがなくなれば深夜遅い時間だと言うのに

     またコンビニとかに買いに出ちゃうんだ。

     終わりなき食欲が招く負のスパイラル!」

 Aさん「いやー・・・うーん・・・。

     なかなかに辛辣な意見だね・・・。」

 Cさん「飽食時代に警鐘を鳴らす的な意図があるわ。」

 Aさん「えっそんなニュアンス今の発言に含まれてました?」

 Bさん「その点ぼくはあまり心配ない。

     深夜に食べ物を求めて出歩くなんてことはしませんよ。」

 Aさん「そうなんだ?

     そこらへんはきっちり自制してると言うこと?」


 Bさん「深夜にひとりで出掛けると怒られるもん。」

 Aさん「そう言う意味で!!??」


 そのぶん余計に買いだめておくと言う発想はない。


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「Meister's Brief」から自動転送

http://www.studiohs.com/28if/brief/2016/10/08.html


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