【揺花草子。】<その1711:模糊模糊。>
【揺花草子。】<その1711:模糊模糊。>
Bさん「『玉虫色』って表現があるじゃないですか。」
Aさん「あぁ、うん、あるねぇ。」
Bさん「立場や見方によっていかようにも解釈可能な
どっちともつかずの曖昧な表現や態度みたいな意味合いだよね。」
Aさん「そうですね。」
Cさん「阿部さんのブリジットに対する態度も玉虫色よね。」
Aさん「ちょっ!!!!! なに唐突にブッ込んで来てるんです!!???////」
Bさん「と・とにかく玉虫色ですよ////」
Aさん「お・おう・・・////」
Bさん「さっきも言ったように、どっちともつかずの曖昧な態度を言い表す言葉です。」
Aさん「はい。」
Bさん「けどこれはちょっと玉虫サイドからしてみれば到底承服できないと思うんだ。
なに勝手に人の名前使ってるんだって感じだと思うんだ。」
Aさん「た・玉虫サイドですか・・・。」
Bさん「例えばさ、どこから見ても美しいとか、多角的に見てとても優れてる
みたいな意味合いで『玉虫色』と表現するならまだしも、
それを論って曖昧だと言う意味を持たせようとするのは、
玉虫の皆さんに対する侮蔑ですよ。」
Aさん「うーん・・・そうですかね・・・。」
Cさん「玉虫があんなに鮮やかな色合いを持つのは、
当たり前だけれども進化の結果なわけよね。
天敵である鳥たちは色が急に変わるものを恐れる習性があるのもいるから、
光の加減で色が変わる玉虫の色合いは生存競争を生き抜くために
それこそ数限りない一族の犠牲の果てに身に着けた能力なわけで。」
Aさん「まあ・・・それはそうかも知れないですけれども・・・。」
Bさん「だからぼくは玉虫色と言う表現の地位向上を図りたいと思う。
玉虫色と言う言葉から受けるマイナスのニュアンスを軽減したいと願う。」
Aさん「うーん・・・そうですか・・・?」
Bさん「でもぼく虫が苦手なんだよね。」
Aさん「なにその玉虫色の態度。」
曖昧と言うよりは気侭。
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