【揺花草子。】<その1707:はじまりの時。>
【揺花草子。】<その1707:はじまりの時。>
Bさん「将来の自分から手紙が届いたりするじゃん。」
Aさん「なにレンジだよ。どんな青春まるだし感だよ。」
Bさん「ぼくのところにも、
『今日の阿部さんは本気でキモいけど我慢してあげて欲しい。』って
メッセージが届いてるよ。」
Aさん「未来のきみ酷いな!!! 優しさの欠片もないな!!!」
Bさん「ま、それは冗談として。」
Aさん「だろうさ。」
Bさん「でもね、過去からの手紙は届く。」
Aさん「届くの?
いや・・・それはアレでしょ?
配達日指定郵便的なアレでしょ?」
Cさん「郵便局でできる配達日指定って10日以内程度なんですってよ。
過去からと言うにはちょっと大袈裟すぎるじゃない。」
Aさん「いや・・・うーん・・・。」
Bさん「そりゃぼくは毎日昨日の自分を殺して
生まれ変わった気持ちで毎日を生きているけれども、
そう言う生っちょろい過去の話じゃない。」
Aさん「生っちょろい過去とは・・・。」
Bさん「あのね、もちろんぼくも、おそらくは阿部さんも、生まれる前の時代から
送られて来たの。」
Aさん「えっ・・・なにそれ? なんでそんな昔の手紙が?」
Bさん「いや、厳密に言うと手紙と言うよりは電子メールなんだけど。」
Aさん「過去の電子メール・・・?」
Bさん「1970年1月1日発送の空メール。」
Aさん「それはUNIX時間的なアレだろ。」
システム障害に由来するやつ。
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