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【揺花草子。】(日刊版:2016年)  作者: 篠木雪平
2016年9月
272/366

【揺花草子。】<その1706:燃え上がれ。>

 【揺花草子。】<その1706:燃え上がれ。>


 Bさん「年間200本から制作されるTVアニメね。」

 Aさん「え? うん。」

 Bさん「ファンタジーとかSF作品とか歴史ものとかも多いけど、

     いわゆる日常ものもジャンルとしては大きな地位を築いています。」

 Aさん「そうですね。」

 Cさん「日常ものじゃないとしても、現実にある場所を舞台にする作品は数知れずよね。」

 Aさん「はぁ。」

 Bさん「いわゆるアレです。『聖地』ってやつです。」

 Aさん「うんうん、あるね。」

 Bさん「具体的な作品名を出して言っちゃうと、

     直近で言えば、TVシリーズではないけど『聲の形』や『君の名は。』は

     どっちも岐阜県が描画モデルとして使用されています。」

 Aさん「そうみたいだね。」

 Cさん「岐阜県と言えば『氷菓』もそうだったわね。」

 Aさん「確かにそうでした。飛騨高山でしたっけ。」

 Bさん「有名どころで言えば『ガルパン』は茨城の大洗が舞台だし、

     『ラブライブ!』はアキバが、

     その続編の『サンシャイン!!』は静岡の沼津あたりが舞台だね。」

 Aさん「そうですねぇ。」

 Cさん「少し遡って『けいおん!』は京都が舞台だし、『たまこまーけっと』もそうね。

     『中二病でも恋がしたい!』は滋賀の大津だし、『境界の彼方』は奈良県、

     『日常』は群馬の高崎、『Free!』は鳥取が舞台です。」

 Aさん「京アニさん作品ばっかりですね。」

 Bさん「京アニさんなんかは特にそうだけど、

     こう言う現実にある場所をモデルにする作品は、

     背景美術がとっても精巧だったりするじゃない。」

 Aさん「そうだよね。

     最近は制作前に主なスタッフで現地にロケハンに行くのが普通みたいだしね。」

 Bさん「それだけ精緻な背景美術を見せられると、

     作品内で描かれた場所を実際に訪れてみたいと思うファン層や

     そう言う旅行需要も確実に生まれて来る。

     いわゆる『聖地巡礼』ってやつだよね。」

 Aさん「そうですね。」

 Cさん「最近は海外からも聖地巡礼が目的で来訪する旅行客も増えているようよ。」

 Aさん「うん、日本のコンテンツパワーが世界で受け容れられている証左とか

     そう言う文脈で語られることもありますよね。」

 Bさん「こう言うのをもっとちゃんとやって行こうぜと言うことで、

     『アニメツーリズム協会』なる組織が設立されたと言うよ。」

 Aさん「あぁー、少し前にそう言うニュース観たなぁ。」

 Bさん「全国各地にある『聖地』から88か所を選定してオフィシャル化し、

     それらをつなぐ広域周遊観光ルートを整備したり

     官民連携して地域の経済効果を創出しようと言う試みだそうです。」

 Aさん「うんうん。ニュースリリースをそのまま読んでる感すごいね。」

 Bさん「四国八十八か所ならぬアニメ八十八か所と言うわけです。」

 Aさん「大願成就は望めなさそうだな。」

 Cさん「そして『ガンダム』シリーズの総指揮で知られる冨野監督が

     この組織の代表理事を務めるのだそうよ。」

 Aさん「ふむふむ。」

 Bさん「となると、やっぱりぼくらも『聖地巡礼』してみたいなって思っちゃうよね。」

 Aさん「思っちゃうんだ?

     どこ行ってみたいの?」


 Bさん「やっぱりまずはサイド7じゃない?」

 Aさん「まさかの国外!!???」


 国外どころか地球外。


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http://www.studiohs.com/28if/brief/2016/09/28.html


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