【揺花草子。】<その1461:ボツ。>
【揺花草子。】<その1461:ボツ。>
Bさん「最近は擬人化ブームじゃないですか。」
Aさん「いや・・・うーん・・・。
最近の話かな・・・?」
Bさん「軍艦とかお城とか刀剣とか、枚挙に暇がありません。」
Aさん「まあ、そうですねぇ。」
Bさん「でも阿部さんも言ったとおり、その擬人化ブームは正味な話
最近に端を発してるわけじゃない。
随分昔から競合作はありましたよ。」
Aさん「競合作って言わないで欲しいなぁ。」
Cさん「近代文学でも例えば『吾輩は猫である』なんかは
猫が人間と同じような人格を持ってると言う点で
擬人化と言って差し支えないわよね。」
Aさん「まあ、確かにそうですね。」
Bさん「さらに遡れば、日本最古の漫画とも呼ばれるご存じ国宝『鳥獣人物戯画』。
蛙やら兎やら狐やら猿やらが思い思いに楽しんでいるのを描いています。
心がぴょんぴょんしてる感じだよね。」
Aさん「いや別に心がぴょんぴょんしてあんなはしゃいでるわけじゃないと思うよ。」
Cさん「そんなわけで、ずいぶん昔から擬人化と言うのは創作テーマとして
普遍的に存在したと言うことよ。」
Aさん「まあ、それはそうですよねぇ。
だってさらに遡って言えば古代の神話とかだって
自然現象に神様の存在を見出す擬人化と言えるわけだし・・・」
Bさん「そうだね。雷の神様とか風の神様ってのは、
そう言う自然現象に意思の存在を定置するものだよね。
そしてそう言う、『人としての意識』を置くことによって、
絶対的な存在である自然現象に人としての親しみや畏敬を
もたらす効果もあると思う。」
Aさん「なるほど、それはそうかも。」
Bさん「前置きが長くなったけれども、そんな創作ジャンルの定番である擬人化。
ぼくもあるものの擬人化を考えた。」
Aさん「考えた・・・んだ?」
Bさん「このプロットを整理して芳文社さんあたりに持ち込もうと思うよ。」
Aさん「それきみいつも言ってるけどなんで芳文社さんなの?
芳文社さんに対するその信頼感なんなの?
一迅社さんとかスクエニさんとかじゃダメなの?」
Cさん「一迅社さんは体力的に心配だしスクエニさんほど尖ってるアイデアでもないからね。」
Aさん「なんだか酷い理由ですね!!???」
Bさん「そんなわけでぼくが考えた擬人化はズバリ『コード』です。」
Aさん「コード・・・? ケーブルのコード? プログラムソースのコード?」
Bさん「作為的に外して来てありがとう。どっちも違う。
和音の『コード』ですよ。『chord』。」
Aさん「えぇ〜・・・? どう言うこと・・・?」
Bさん「例えば王道美少女、誰とでも仲良くできる八方美人系女子・メジャーちゃん。
ちょっと暗い性格だけど結構みんなに慕われてて、
たまに劇的ないい仕事をするマイナーちゃん。」
Aさん「あぁ・・・そう言う・・・。」
Cさん「さらにやや粗野で男勝りなところはあるけど、
絶妙なコミュ力で人と人との橋渡しが上手な姉御肌のセブンスちゃん。」
Bさん「セブンスちゃんの姉で、少しとっつきづらいところはあるけど
オシャレでほんわかな雰囲気のサンカクちゃん。」
Aさん「メジャーセブンスってことですか・・・?」
Bさん「あとはなんか空気読めない発言が多いけどいるとうれしいシックスちゃんや
メジャーちゃんが大好きで百合成分担当のサスフォーちゃん、
哲学的で独特の語彙で回りをけむに巻く発言の多いサーティーンスちゃんとか。」
Cさん「いわゆる不思議ちゃんワクのオーギュメントちゃんとか
ダウナーキャラのディミニッシュちゃんとかもいるわよ。」
Aさん「いやもうなんだかもう・・・。」
Bさん「率直に言って流行ると思う?」
Aさん「率直に言わなくても流行らないと思う。」
どっちかと言うと角川さん系案件。
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