【揺花草子。】<その1694:新しい光を。>
【揺花草子。】<その1694:新しい光を。>
Bさん「話題のスマホの新製品が発表されましたね。」
Aさん「えっ・・・うん・・・いや、なんでそんなぼかした言い方するの?」
Bさん「商慣行にのっとって行こうかと思って。」
Aさん「どこに気を使ってるんだよ!!」
Bさん「まあでもぶっちゃけ、CMとかネット広告とかで使われる
この『話題のスマホ』って、もはや iPhone さんの
隠語のようなレベルじゃないですか。」
Aさん「うーん、確かに。」
Cさん「ちなみに私たちは阿部さんのことを隠語で『くず野菜』って呼んでるわよ。」
Aさん「酷すぎじゃないですか!!???」
Bさん「ま、とにかく新しい iPhone さんの話題ですよ。」
Aさん「ぼやかしていく気もうなくなったんだね。
商慣行打破してく気満々だね。」
Bさん「予定通りに行けば、今日この記事が公開される9月16日に
販売開始になることになっています。」
Aさん「うん、そうみたいだね。」
Bさん「で、つい先日発表会があったわけだけど、
ヘッドフォン端子がなくなるとか、5色カラバリ展開になるとか、
カメラがデュアルレンズになるとか、あとは FeliCa に対応するようになるとか、
だいたい事前にリークされていた噂通りの仕上がりですね。」
Aさん「うん、そうでしたね。
驚きの少ない・・・なんて言われてもいるけど。」
Bさん「そこなんだよね。
事前に情報が流れててそれを仕入れて知っていたくせに、
それで『驚きが少ない』とかって話が違うでしょうと。」
Cさん「劇場版アニメのネタバレを見てから映画館に行くようなものよ。」
Aさん「あぁー・・・それすごい分かります。
もうある程度内容が分かっちゃってる状態で新鮮さを感じにくいってことですね?」
Bさん「そうそう。
事前情報が何もないところから今回の発表だったとしたらどうよって話。
でもまあ、それはそれとしてもなんだよね。」
Aさん「え?」
Cさん「もちろん、全く事前の情報を知らなかったとしても、
今回の iPhone さんの進化はパッと見で分かるほど派手なものではなかったわ。
外観的にはほとんど変化がないわけだしね。
ただ、スマホと言うジャンルの製品は既にプロダクトあるいはパッケージングとして
成熟の段階に達しつつあるわ。
毎回毎回、そんな人の度肝を抜くような発明が組み込まれるなんて
望むべくもないと言う段階には来ていると思う。」
Aさん「まあ・・・それはそうかも知れません。
その状況は他社スマホでも大して変わりないわけですしね。」
Bさん「でも世の中には、『驚きが少ない』『目新しさがない』から
『新しい iPhone は注目に値しない』とか言う論調で溢れている。
なんで毎回毎回新しいことをやらなきゃダメみたいな言いようなんですかと。
今までの機能で少し足りてなかったところを持ち上げたり
ちょっと秀でたところをぐっと強化するような正常進化じゃ
なんでダメなんですかって言う話よ。」
Aさん「お・おう・・・。」
Bさん「そんなことを言ってるくせに、
ホームボタンがタッチ式に替わったら慣れるのに時間が掛かりそうだとか
ヘッドフォン端子をなくすとかありえないとか、
レガシーなインターフェイスを廃することに対して厭に抵抗する。
全く以て道理が通らないよ。
阿部さんどう言うつもりよホント。」
Aさん「いやぼくに対してそんなこと言われても・・・?
ぼく別にそんな風に思ってるわけじゃないからね・・・?」
Bさん「でもまあ、そんな風に、製品に対して納得いかないとか気に入らないんだったら、
まあ投げ捨てたような言い方だけど新しい iPhone さんは
買わない方が良いんじゃないかと思うよ。」
Aさん「おっ・・・そうですか?」
Cさん「自分の手になじむ製品を使って行けばいいってことよ。
もちろん機種変すればそう遠からず慣れることでしょうけど、
第一印象で合わなくて毛嫌いするような人もいるからね。」
Aさん「ふーむ・・・。」
Bさん「そうやって買わない人が増えてくれば
ぼくらも初日にゲットしやすくなるし。」
Aさん「姑息すぎだろ!!!」
言っても2人ともきちんと予約済み。
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