【揺花草子。】<その1674:奏でる。>
【揺花草子。】<その1674:奏でる。>
Bさん「キャディーさんになりたい。」
Aさん「キャディーさんって・・・ゴルフの?」
Bさん「当たり前じゃないの。
テネシー州ナッシュビル市郊外生まれの音楽教師
メアリー・キャディーさんになりたいと思ってるとでも思ったの?」
Aさん「メアリー・キャディーさん誰だよ。」
Cさん「4人の子供に恵まれ趣味はお菓子作りの
典型的な『アメリカのお母さん』的存在よ。」
Aさん「だから知りませんって。」
Bさん「ま、キャディーさんですよ。
ゴルフをやる人にはおなじみですね。」
Aさん「まあ、そうですねえ。」
Bさん「阿部さんみたいな人はキャディーさんはただゴルフバッグを運んだり
『3番』って言われればスプーンを手渡すだけの役割ぐらいに
思ってるかも知れないけど、
一流のキャディーはコースや道具を熟知していて
プレイヤーに対して戦術的なアドバイスをしたり、
モチベーションの向上なんかもお手の物なんだよ。」
Aさん「いやなんでぼくがちょっとキャディーさんをバカにしてる
みたいな言い方してくれてんの?
そんなこと今まで言ったことないだろ?」
Bさん「とにかく一流のキャディーさんはすごいんですって話。
知略に富む名参謀と言うわけですよ。
ナルサスなわけですよ。」
Aさん「なんでアルスラーン殿下の話になってるんですかね。
って言うかなんでキャディーさんになりたいの?」
Bさん「あのね、プレイヤーがボールを打った時、
キャディーさんがおっきな声で『ファーーーーーー!』って叫ぶじゃん。」
Aさん「ああ、うん、なんかそう言うの見たことがある。」
Cさん「ボールが思わぬ方向に飛んじゃった時に前にいる人たちに注意を促すのが
目的なんだけどもね。」
Aさん「はいはい。」
Bさん「あれがやりたいの。」
Aさん「『ファーーーーーー!』が?」
Bさん「そう。」
Aさん「どう言うこと・・・?」
Bさん「そしてその『ファーーーーーー!』を
バッチリ F の音で発音したい。」
Aさん「それはかなり声が高いキャディーさんだね!?」
ファイトのファ。
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