【揺花草子。】<その1658:レビュー。>
【揺花草子。】<その1658:レビュー。>
Bさん「今日も今日とて『ポケモンGO』の話題ですよ。」
Aさん「うん・・・きみ『ポケモンGO』いい加減満喫しすぎだね。」
Bさん「そこらへんはもう若者らしく時流に乗って行こうかと。」
Aさん「あんまりそう言うの感じないけどねきみからは・・・。」
Bさん「ま、とにかく『ポケモンGO』。
プレイヤーはポケモントレーナーとなり、
そこかしこに出現するポケモンを捕まえては強化したり進化させたり
博士に送ったりするわけですね。」
Aさん「そうですね。」
Cさん「それにしてもあの博士と言うのは何者なのかしらね?
あんなにたくさんのポケモンを集めて、1匹1匹をきちんと育てられるのかしら?」
Aさん「ちょっ!! そう言う世界観を揺るがすような発言やめてくれません!!?
そう言うのはいい感じにぼやかされてるやつですから!!!」
Bさん「で、トレーナーはその成長の中で、
3つの勢力のどれかに所属することを迫られますよね。」
Aさん「ああ、うん。青チームと赤チームと黄色チームだね。
正確にはなんとかってチーム名がついてた気がするけど、
チーム名で呼ばれることはまずないよね。」
Cさん「ゲーム中での露出も少ないからね。
最初にチームを選ぶ時ぐらいしか見た覚えがないわ。」
Aさん「そうかも・・・。」
Bさん「で、『ポケモンGO』の元となった『Ingress』、
こっちは緑チームと青チームの2つの勢力で世界が分断されています。」
Aさん「うんうん。」
Bさん「そして『Ingress』でもそうであったように、『ポケモンGO』でも
ぼくとママンは違う勢力に所属しています。」
Aさん「その妙なところで反目し合うのは一体なんなの?」
Cさん「本質的にはお互い敵同士だと思ってるからね。」
Aさん「なんでそんなギスギスしてるんです!?」
Bさん「まあでもそこはあんまり関係なくて。
『ポケモンGO』でチームを意識するのって、『ジム』って言う
バトルフィールドでポケモンバトルをする時だけじゃないですか。」
Aさん「うん、そうだね。」
Bさん「『Ingress』では複数のポータルを自勢力の下に置いてリンクで繋げて
いかに効率的に面的な陣地を拡張させるかと言う視野の広さが求められるけども、
『ポケモンGO』ではジムは単独で存在しててそこで完結してる。
周辺複数のジムを戦略的にまとめて攻略しようとか防衛しようとかの
モチベーションに繋がりにくいんだよね。」
Aさん「まあ・・・あんまり複雑にしすぎちゃうとってのもあるしね・・・。」
Cさん「それに、いまジムを防衛してる人たちってのは、たいがいレベル20オーバーで
ライト層が気軽にバトルに挑めるようなレベルじゃなくなってるの。
モノの調べによればプレイヤーの半分くらいは
バトルで1回も勝ったことがない勢だそうよ。
これはゲームバランス的に大いに不均衡と言わざるを得ないわ。
『Ingress』がああも簡単に攻守が入れ替わるダイナミズムがあっただけに
その点の違いがかなり目につくわね。」
Bさん「バトルはこのゲームの大きな魅力のひとつのはずなのに、
実質的に大半のユーザーにはただただ
ひたすらにコテンパンにされて『きずぐすり』を使うだけの
徒労感だけが募るシステムになっちゃってる。
これじゃジムから足が遠のくのも無理からぬところだよ。」
Aさん「うーん・・・。」
Bさん「なんと言うかちょっと大味と言うかね。
練られてないなーって気がするの。」
Aさん「まあそれはそうかもだけど・・・。」
Bさん「・・・なんてふうに評論家気取りで
批判する人が多そうだよね。」
Aさん「なにそのブーメラン!!???」
まあ改善して欲しいとは思います。
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