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【揺花草子。】(日刊版:2016年)  作者: 篠木雪平
2016年8月
218/366

【揺花草子。】<その1652:新商品。>

 【揺花草子。】<その1652:新商品。>


 Bさん「最近健康に気を遣った方がいいかなと思って。」

 Aさん「10代半ばのきみがもう健康に気を遣い始めるの!!?」

 Bさん「いや言ってもアレだよ、若いうちからある程度ちゃんとしとかなきゃダメなんだよ?

     大人になってから、歳を取ってから後悔するんだから。」

 Aさん「いや・・・」

 Cさん「あら、阿部さんなんで今こっちをちらっと見たのかしら?」

 Aさん「みみみみ見てないです!!! べべべべ別に他意はありませんけど!!?」

 Bさん「若ければどんな無茶も通じるなんてのは若さに対する思い上がりですよ。

     若ければ誰でもいいって言う阿部さんとは違うんだよ。」

 Aさん「あれなんだ唐突にぼく批判されてるんだけど!!?

     思わぬ方向から腐されてるんだけど!!?」

 Bさん「大人になってから健康を損ねるのって、

     まあ良くあるのは高血圧とかメタボとかだと思うの。」

 Aさん「まあ、そうだねぇ。」

 Bさん「特にぼくらの住んでる地域はメタボ率の高さが全国ワーストクラスと言う

     とても不本意な状況らしいからね・・・。」

 Aさん「そんなに周りを見渡してもメタボっぽい人多いわけでも

     なさそうなんだけどね?」

 Cさん「それは阿部さんの交友関係が狭いだけじゃない。

     自分の狭い世界の感覚を一般化するのはやめて欲しいわ。」

 Aさん「痛烈な批判!!」

 Bさん「まあメタボもそうなんだけど、高血圧もやっぱり

     おじさん世代には気になるところだよね。

     そしてそう言う高血圧の引き金になるのは

     塩分過多の食事に起因すると言われています。」

 Aさん「まあ、そう言われているね。」

 Cさん「標準的な1日の食塩摂取量の目安は

     健康な成人男性なら 8g、女性なら7g なんですって。」

 Aさん「そう言われるとすごい少ない気がしますね・・・。」

 Bさん「でも WHO の勧告では 5g なんだってよ。

     日本人は世界基準から見るとただでさえ塩分多めな食生活なんだよ。」

 Aさん「そ、そうなんだ?」

 Cさん「これはでもお味噌とかお醤油みたいな、もともと塩分の強い調味料が

     お料理のベースになってるからと言うところもあるみたいだけれどもね。」

 Aさん「それは避けがたいですね・・・。」

 Bさん「そしてメタボの話題に戻れば、脂質や炭水化物の多い食事が

     脂肪を増やす原因と考えられています。」

 Aさん「うーん・・・。」

 Bさん「そう考えるとラーメンとかもう塩分も多いし脂質も炭水化物も多いしで大変ですよ。

     ダイエットの敵ですよ。」

 Aさん「ちょっ、大丈夫なのそんなこと言っちゃって?

     いろいろ角が立つんじゃないの?」

 Bさん「もちろんラーメン屋さんがスポンサーに付いてくれれば

     意見を180度回頭しますよ。」

 Aさん「いっそ清々しい姿勢!!」

 Bさん「でもラーメンは美味しいからね。

     食べたくなる気持ちは分かる。

     でも健康にも気を付けたいし・・・。

     そんな二律背反を打破するスペシャルなメニューを考えた。」

 Aさん「考えちゃったかぁー・・・。」


 Bさん「食塩不使用塩ラーメン。」

 Aさん「難しい!!!」


 もう白湯でも飲んどけ。


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「Meister's Brief」から自動転送

http://www.studiohs.com/28if/brief/2016/08/05.html


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