【揺花草子。】<その1643:ミライグラス。>
【揺花草子。】<その1643:ミライグラス。>
Bさん「昨日お話しした『ポケモンGO』ですがね。」
Aさん「ああ、うん。」
Bさん「まあ昨日も言いましたけども、今日の収録時点では
まだ日本では配信開始されていません。
公開時点ではどうか判らないけどね。」
Aさん「うんうん。」
Cさん「でもきっと配信開始されたら配信開始されたで
全国各地でいろいろニュースが上がって来そうよね。
少なからず事件事故の話題も・・・。」
Aさん「うーん、でしょうね・・・。」
Bさん「それで短絡的に『ポケモンGO』排斥論とか唱えちゃう人が
出て来ちゃうんだろうね。
少し前に3Dプリンタとかドローンとかを目の敵にしたみたいに。」
Aさん「あぁー・・・もう目に見えるようだね・・・。」
Bさん「ま、言っても、『ポケモンGO』に限らず、お外を歩きながらスマホの画面を
注視するってのはこれもう迷惑極まりない行為です。
片っ端から取り締まれとは言わないけども、
プレイヤーのモラルを充分に喚起できるような
なんらんかの施策はあった方が良いかなとは思うよ。」
Aさん「それは、そうだね。」
Cさん「自転車とか自動車とか運転しながらのスマホは
片っ端から取り締まって欲しいけどね。」
Aさん「それは全くです。純然とした犯罪なので。」
Bさん「でも、そう言う輩はたぶん後を絶たない。
人の業とは実に恐ろしきものかな。」
Aさん「うーん・・・。」
Bさん「でね、そう言う、歩きスマホはやめよう!と強く訴えても
大した効果が望めないのなら、
もう仕組み側で危険を排する方向性を模索すると言うのも
検討の余地はあるんじゃないかと思うんです。」
Aさん「仕組み側。」
Bさん「例えば今のスマホはどれも高精度の加速度センサーを搭載しているわけだから、
動いているか止まっているかってのは簡単に判断できるはずだ。
それを利用して、止まったのを検知して例えば1秒経過しないと
タッチ操作がキャンセルされるとか。」
Aさん「なるほど・・・。
いろんなケースを考えなければいけないとは思うけど、
それは割と簡単に実現できそうな気がするね。」
Cさん「他に、画面を注視させることそのものをやめさせると言う手もあると思うの。」
Aさん「画面を注視させない・・・例えば?」
Bさん「『ポケモンGO』では、画面を見なくてもゲームをプレイできる
ハードウェアアクセサリがリリースされることが決定しているみたい。」
Aさん「なるほど。画面に依存せず操作できるような状況にするのか。」
Bさん「もう少し時代が進んで行けば、AR(拡張現実)ディスプレイなんかも
対策として有効だと思うんだよね。
いまブームになってるヘッドマウントディスプレイはどうしても大がかりだけど、
あれがもう少し技術が進んで、完全にVR(仮想現実)と用途を分離した
AR専用のヘッドマウントディスプレイが出来ればいいなって。
具体的に言えばメガネ型デバイスね。」
Aさん「あぁー・・・なるほど。」
Cさん「メガネ型デバイスのレンズ面がディスプレイになってて、
そこにスマホの映像を投影できるような仕組みね。
もちろん UI の最適化とかは必要だと思うけど、
拡張現実である以上メガネの向こうにはきちんと現実の風景が見えるわけで、
少なくとも手元のスマホを注視しながらうろうろすると言う問題は
これで解決可能だと思うの。」
Aさん「確かに、そうかも知れません。」
Bさん「もちろんぼくら程度の人間が考えつくようなことは
業界の人はきちんと解っててさ。
その界隈では不完全ながらもメガネ型デバイスの開発が進んでいるようだよ。」
Aさん「ほほう・・・そうなんだ。」
Cさん「ゆくゆくは多くの人々がこういうデバイスを利用して
より便利にコンテンツやデータを扱えるようになるかも知れないわね。」
Aさん「そうですね。」
Bさん「ただ、そう言う未来に対して、ぼくは少なからぬ懸念を抱いている。」
Aさん「懸念・・・とは?」
Bさん「メガネ型デバイスを利用する人が増えると、
メガネっ娘の価値が
相対的に低下しちゃうんじゃなかろうか。」
Aさん「そう言う懸念!!???」
メガネは付加価値。
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