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【揺花草子。】(日刊版:2016年)  作者: 篠木雪平
2016年7月
200/366

【揺花草子。】<その1634:甘じょっぱい。>

 【揺花草子。】<その1634:甘じょっぱい。>


 Bさん「暑くなってくると熱中症とか危険だよね。」

 Aさん「ああ、うん、そうですね。」

 Bさん「ぼくらの街もいよいよ夏本番って感じで暑い日も増えて来たし、

     もっと南の街じゃ『いまさらその話題かよ』って感じかも知れないけれども。」

 Aさん「まあ・・・それはしょうがない。」

 Bさん「で、熱中症と言えば、脱水症状によって引き起こされることが多い。」

 Aさん「ふむ。」

 Cさん「まあ正直なところそのあたりは門外漢なので

     どっちが原因でどっちが結果かってのはとりあえず度外視でお願いするわ。」

 Aさん「あぁ・・・はい・・・。」

 Bさん「阿部さんは脱水症状の措置として用いられる『経口補水液』ってのを知ってるかな?」

 Aさん「ああ、うん。聞いたことはあるね。」

 Bさん「食塩とブドウ糖を水に溶かした液体なわけだけど、

     ボトルで薬局やドラッグストアなんかでも取り扱ってます。」

 Aさん「ふむふむ。」

 Bさん「でもね、これって、ちゃんと飲み方があるんだって。」

 Aさん「飲み方?」

 Cさん「例えば外でたくさん汗をかいた後とか、運動した後とかに、

     水分補給の意図でスポーツドリンクみたいな感覚で

     ごくごく飲むのはNGなんですって。」

 Aさん「えっそうなんです?」

 Bさん「喉の渇きを癒すためのものじゃないってことみたい。

     液体に含まれる塩分のせいで余計に喉が乾いちゃうから

     逆効果なんだって。」

 Cさん「ホントに脱水症状に陥ってしまった後で少し飲むのが正しい飲み方みたいよ。」

 Aさん「へえ・・・それは知らなかったな・・・。」

 Bさん「と言うわけで、ここに経口補水液があります。」

 Aさん「あるんだ。」

 Bさん「近所のドラッグストアで買って来たよ。

     請求は阿部さんに回してもらうから。」

 Aさん「なんでぼくなんだよ!!」

 Bさん「まあまあ。

     ともかく何事も経験と言うことで、ちょっと試してみない?」

 Aさん「試す?」

 Bさん「いざと言う時に正しく服用できるようになってた方が良いでしょ。」

 Cさん「阿部さんが電気代が払えなくなって冷房が止められちゃうかも知れないしね。」

 Aさん「たぶんそんなひどい事態にはならないと思いますけど!?

     まあ、でも、ちょっと飲んでみようかな。」

 Bさん「おっ! そうこなくっちゃ!

     じゃあ今から用意するね。」

 Aさん「お・おう。」


 Bさん「お客様飲み方はどうされますか?」

 Aさん「なんでウイスキーとか梅酒みたいに訊くんですかね。」


 ストレートが基本か?


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「Meister's Brief」から自動転送

http://www.studiohs.com/28if/brief/2016/07/18.html


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