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【揺花草子。】(日刊版:2016年)  作者: 篠木雪平
2016年1月
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【揺花草子。】<その1454:そんなゲーム売れない。>

 【揺花草子。】<その1454:そんなゲーム売れない。>


 Bさん「武器や防具は装備しなきゃ意味がないぞって言われるじゃん?」

 Aさん「うん・・・ラダトームの街とかでな・・・。」

 Bさん「果たしてそれは本当だろうか?」

 Aさん「えっ? そりゃ本当じゃん。

     持ってるだけの武器防具はステータスに反映されないし。」

 Bさん「そう言う意味では確かにそうなんだけど。」

 Aさん「えっ・・・なにどう言うこと?」

 Bさん「例えば阿部さんが勇者だったとしてね。」

 Aさん「はぁ。」

 Cさん「あくまで例えばの話だから。

     あまりにも非現実的すぎるってことはこの際置いといて。」

 Aさん「なにがですか!! ぼくが勇者なのがそんなにいけないですか!!」

 Bさん「とにかく阿部さんは勇者です。

     レベルも15を超えてきており、ローラ姫救出も果たしました。」

 Aさん「お、おぉ。だいぶ後半だね。」

 Cさん「もちろんローラ姫は『どうせなら違う方に助けて頂きたかったですわ』って

     不満を呈してはいたんだけどね。」

 Aさん「なんでですか!! 命の恩人なのに!!」

 Bさん「そう言う押しつけがましいところをローラ姫に見抜かれてたんだよ。」

 Aさん「酷い!!!」

 Bさん「とにかくその時点での阿部さんの装備は長らく使い込んだ『鋼鉄の剣』と

     リムルダールで奮発して買った『魔法の鎧』です。

     そんな勇者あべさんはメルキドで『ロトの鎧』のウワサを聞きつけ、

     竜王により滅ぼされた砂漠の廃墟ドムドーラへやってきた。」

 Aさん「お・おう・・・。」

 Cさん「ドムドーラは街の中至る所に強力なモンスターが出現する危険な場所よね。

     それでも勇者あべさんは頑張って戦い抜き、ついにメルキドで聞いた

     ゆきのふじいさんの武器屋に辿り着く。」

 Bさん「そこで悪魔の騎士と戦うわけです。」

 Aさん「うむむ・・・!」

 Bさん「悪魔の騎士は高い攻撃力と防御力に加えてラリホーも使いこなす難敵。

     勇者あべさんは大変な激闘の末、なんとか悪魔の騎士を退けた。」

 Aさん「やった!」

 Cさん「そしてお店の裏の木の根元から『ロトの鎧』を発見するわけです。」

 Aさん「やりましたね!」

 Bさん「さて、ここで阿部さんはどうする?」

 Aさん「いやそりゃ、すぐに『ロトの鎧』を装備しますよ。

     『魔法の鎧』はそれなりに強力な防具だけど、『ロトの鎧』の付帯効果は圧倒的だし

     持ってるなら装備しない手はないでしょ。」

 Bさん「だよね。

     そんなわけで『魔法の鎧』を脱ぎ、『ロトの鎧』に着替えた阿部さん。

     じゃあ『魔法の鎧』はどうしよう?」

 Aさん「うーん、そりゃもう、防具屋で下取りに出すしかないだろうねぇ。

     パーティーメンバーがいるわけじゃないし持っててもしょうがないし。」

 Cさん「勇者あべさんはぼっち勇者だものね。」

 Aさん「そう言うんじゃないですよ!? ゲームシステム上そう言う作りなだけですよ!?」

 Bさん「じゃあ阿部さんはロトの鎧を装備しつつも、防具屋に売りに行くまでは

     魔法の鎧も持ち続けるってことになるわけだね。」

 Aさん「まあ、そうですねぇ。」

 Bさん「それって現実的に考えたらものすごいかさばらない?」

 Aさん「えっ!? い・いや・・・それを言われてしまうと・・・。

     確かに鎧のようなでかいモノを道具袋に入れて持ち運ぶのは

     現実的じゃないけど・・・」

 Cさん「そうなるとやっぱり両腕で抱えて運ぶより他ないってことになりそうよね。」

 Aさん「うーん・・・まぁ・・・。」


 Bさん「そう考えると武器や防具は装備しなきゃ意味ないどころか

     ものすごい邪魔になるって言えるんじゃないかな?」

 Cさん「素早さがマイナス5ぐらいされてもいいぐらいよね。」

 Aさん「いやなステータス補正!!!!!」


 FC版では脱いだ防具はその場に脱ぎ捨てる仕様。


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「Meister's Brief」から自動転送

http://www.studiohs.com/28if/brief/2016/01/20.html


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