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【揺花草子。】(日刊版:2016年)  作者: 篠木雪平
2016年7月
198/366

【揺花草子。】<その1632:戦術。>

 【揺花草子。】<その1632:戦術。>


 Bさん「昨日も話した通り、ぼくら【揺花草子。】はまる5年を迎え、

     今日からは6年目に向けた新たなスタートを切るわけです。」

 Aさん「はぁ、うん、まぁ。」

 Bさん「今年は大きなことをやりたいね。」

 Aさん「大きなこと。」

 Bさん「ワームホールを発見してワープ航法の実現に目途をつけるとか。」

 Aさん「大きすぎる!!!!! 今年1年の目標に据えるには不釣り合いなほどの大きさ!!」

 Cさん「阿部さんの『今年こそ次元の壁を乗り越える』よりは現実的なんじゃないかしら?」

 Aさん「イヤッ!! それは・・・どっちが現実的かと言われると、

     確かにワームホールの方が現実性が高いかも知れませんけど・・・」

 Bさん「まあ言ってもどっちもどっちだと思うけどね。」

 Aさん「自分で言ったんじゃないか!!」

 Bさん「そんなマクロな視点じゃなくて、もう少し現実に目を向けたいと思うよ。」

 Aさん「お・おう・・・。」

 Cさん「阿部さんもいい加減現実を直視することを学ばないとね。」

 Aさん「ちょっ!! なんです唐突に!!?」

 Bさん「まあ時節的には夏本番目前、7月も半ばを過ぎた頃合いですね。」

 Aさん「はぁ、うん。」

 Bさん「2016年の1年間と言うスパンで見た場合、

     今の時期はちょうど後半立ち上がりの時間帯と言ったところじゃない。」

 Aさん「うーん・・・そう言う言い方?」

 Cさん「いちばん失点に気をつけなければいけない時間帯ね。

     阿部さんは今点を取られちゃだめだぞってタイミングで

     ここぞとばかりに失点を重ねまくりだけど。」

 Aさん「随分酷い言われようですけど!!?」

 Bさん「前半を振り返ると、ぼくら的には決め手を欠きドローと言った感じだよね。」

 Aさん「誰に対してドロー? ぼくらは誰と戦ってるの?」

 Bさん「だから後半は中盤をコンパクトにして高いポジションから攻めに転じる

     プレッシング重視の姿勢で行きたいと思います。」

 Aさん「だから誰に対してプレッシングを強めるんだよ。」

 Bさん「いや正味な話、去年までだって同じように考えてたんだよ。

     でも?毎年後半は色んなことがいろいろ重なって

     色んなことが後手後手になっちゃうよね。

     引いてべったり守ってるのにちょっとしたことで最終ラインを崩されて

     あっさり失点しちゃって来てるからね前節も。」

 Aさん「前節って言ったな!! リーグ戦みたいな言い方をして来たな!!」

 Bさん「そんなわけで、今年は後半を重視したいの。」

 Aさん「は・はぁ・・・。」


 Bさん「なので早め早めの選手交代も視野に入れてるよ。」

 Aさん「それぼくのことじゃないよね!!???」


 ベンチに控えているのは。


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「Meister's Brief」から自動転送

http://www.studiohs.com/28if/brief/2016/07/16.html


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