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【揺花草子。】(日刊版:2016年)  作者: 篠木雪平
2016年7月
192/366

【揺花草子。】<その1626:なんて非日常的なレボリューション。>

 【揺花草子。】<その1626:なんて非日常的なレボリューション。>


 Bさん「7月10日だから今日は納豆の話をすると思ったでしょ。」

 Aさん「えっ・・・いや・・・別に思ってないですけど・・・。

     これまでも別に7月10日に納豆の話したことなかっただろ・・・。」

 Cさん「7月10日だから納豆と言う短絡的なところがいかにも阿部さんよね。」

 Aさん「いやぼくそんなこと一言も言ってないですよね!?

     なんでぼくの失策みたいな言われ方なんですかね!?」

 Bさん「ネバネバ食品の夢のコラボレーションと言えば

     納豆オクラとろろめかぶ丼ですね。」

 Aさん「あぁ・・・それは真白たんが泣きながら逃げ出しちゃうやつだ・・・。」

 Bさん「これらを構成する納豆、オクラ、とろろ、めかぶ。

     いずれもネバネバ食品界の四天王と言えるでしょう。」

 Aさん「四天王と言えるか?」

 Cさん「奴は所詮四天王最弱的なね。」

 Aさん「誰ですか! なんでそんなバトルマンガでありがちな展開なんですか!!」

 Bさん「でもこれら居並ぶ四天王の中で、その『四天王最弱』のポジションに相当するのは

     個人的にはめかぶなのではないかと思ってるよ。」

 Aさん「えっ・・・そうなの? なんで?」

 Cさん「納豆は四天王最強のネバネバ力と強烈なにおいを誇る。

     オクラはネバネバ力は並みだけれども季節感と言う強い能力を持つ。

     とろろはまろやかさとのど越しと言う能力が自慢よね。」

 Aさん「はぁ・・・。」

 Bさん「このようなストロングポイントを持つ他の四天王たちと較べ、

     海藻であるめかぶは、それ自体にはほとんど味がないわけじゃないですか。

     序列でも『納豆』『オクラ』『とろろ』『めかぶ』って具合に、

     末席に辛うじてとどまっていると言う感じじゃない。」

 Aさん「あぁー・・・うーん、確かに言われてみればそうだけど・・・。

     でもめかぶには他の四天王たちにはないコリコリした食感と言う特殊能力があるよ?

     これは他の四天王たちと較べて味と言う強みがないめかぶにとって

     四天王としての地位を相応しいものにする能力だと思うけど。」

 Bさん「なるほどなるほど。それは確かにそうかも知れない。

     味と言うスペックで劣る代わりに食感と言う能力を研ぎ澄ましたわけだ。

     一芸勝負ってことだ。」

 Aさん「まあ・・・そうなるね。」

 Bさん「そうは言うけどその食感と言う点では、

     第三席に居座るとろろと真っ向から競合するじゃない。

     片やさらさらとろとろ、片やコリコリ。」

 Aさん「いや・・・それは・・・。」


 Bさん「そう考えるときっと

     四天王の中でもとろろとめかぶは

     ものすごい仲が悪いに違いない。」

 Aさん「いや一緒に食べてもちゃんと美味しいですよ?」


 さらに四天王の座を虎視眈々と狙う卵の存在も見逃せない。


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「Meister's Brief」から自動転送

http://www.studiohs.com/28if/brief/2016/07/10.html


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