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【揺花草子。】(日刊版:2016年)  作者: 篠木雪平
2016年7月
191/366

【揺花草子。】<その1625:モーニン。>

 【揺花草子。】<その1625:モーニン。>


 Bさん「阿部さんは深夜30時に寝て朝16時ぐらいに起きる生活リズムでしょ?」

 Aさん「深夜30時とか朝16時とかってなに!!?

     すごい酷い生活リズムだなそれ!!!

     と言うかふつうに昼間にここに来てるだろ!?」

 Bさん「今はやりの VR かと。」

 Aさん「こんだけはっきりとした裸眼 VR が実現できてるんだとしたら革命だよ!!」

 Cさん「あるいは『残像だ』的なあれかと。」

 Aさん「どんだけぼく素早いんですか!!」

 Bさん「前にも言ったことがあると思うけど

     ぼくはどっちかと言うと宵っ張りなほうなんだけど、

     それでも朝は割かしふつうに起きます。」

 Aさん「あぁ・・・そう言えばそんなこと言ってたっけね?」

 Cさん「うちの朝はまずはEテレの『テレビ体操』から始まるからね。」

 Aさん「ホントに体操してるんですか!?」

 Bさん「まあつまり6時過ぎぐらいには起きてるんですってことだけど、

     言ってもふつうに会社にお勤めのサラリーマンの皆さんと

     そう大差ない生活リズムだと思うんです。」

 Aさん「まあ・・・そうかも知れないね。」

 Cさん「と、ろくに社会人経験のない阿部さんが申しております。」

 Aさん「ちょっ! 酷くないですか!?」

 Bさん「でさ、昔から言われていることだけど、『早起きは三文の徳』って言うじゃない。」

 Aさん「ああ、言いますねぇ。」

 Cさん「ちなみに『徳』『得』どっちでも良いそうよ。

     意味合い的にはどっちも『おトク』って意味なんですって。」

 Aさん「ふむふむ。」

 Bさん「この言葉の意味するところは、

     朝早く起きると些細ながらもいいことがあるものですよ。

     って意味じゃない。

     これで以て、早寝早起きの規則正しい生活習慣への

     動機づけと使われることがありますね。」

 Aさん「まあ、うん。」

 Bさん「その一方で、『二束三文』と言う言い方もあります。」

 Aさん「あぁ・・・。」

 Cさん「白河の関から北の土地は未開だから

     山ひとつでも100文程度の値打ちしかないってことよね。」

 Aさん「いやそれは違いますよね!? それは『白河以北一山百文』ですよね!?

     『二束三文』は数が多くても値打ちがないことの例えですよね!?」

 Bさん「おっ! なんだそれはぼくらが1,600回以上やって来ても

     ぜんぜん浮揚しないことを暗に批判してるのか!?」

 Aさん「えぇっ!!? なにその思いがけない解釈!?

     別にそんなこと言ってないだろ!?」

 Bさん「とにかく、たいへんお安い、はした金くらいの意味合いで

     『三文』と使われている。

     となると、三文程度のはした金のために早起きするぐらいなら

     あと5分長く眠っていたいと言う欲求だってあり得ますね。」

 Aさん「うーん・・・。まあそれは確かに・・・。」


 Bさん「そんなんだから阿部さんは貯金ができないんだ。」

 Aさん「ものすごい唐突な切り口で

     金銭感覚にダメ出しされた!!!!!」


 小さなことからコツコツと。


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「Meister's Brief」から自動転送

http://www.studiohs.com/28if/brief/2016/07/09.html


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