【揺花草子。】<その1603:ひとすじの流れ星。>
【揺花草子。】<その1603:ひとすじの流れ星。>
Bさん「モノクロの写真を自動でカラーにする超技術が誕生したそうですよ。」
Aさん「いや超技術って言うか・・・
まあすごいとは思うけど・・・」
Cさん「仕組みとしては昨今花盛りの人工知能ね。
膨大な情報を蓄積して多層学習による最適解を導き出す
『ディープラーニング』の手法で着色すると言う仕組みみたい。」
Aさん「画素に記録された反射率的なアレから計算でカラーを求めたりしてるのかなーと
思いましたけど、そうじゃないんですね。」
Bさん「それもアイデアのひとつだとは思うけど、
モノクロの情報をビット単位で真っ当に解析して
色情報を得るのは難しいだろうからね・・・。」
Aさん「うーん。難しい。」
Bさん「ともかくモノクロの写真をカラーにする技術です。
さっきも言ったようにディープラーニングで実現されているわけだから、
極端な話白黒の絵とかでもカラーにしてくれるはずだ。
意図通りに再現されるかどうかは別として。」
Aさん「まあ、そうだろうねぇ。」
Bさん「そう言う意味では、集合知によって『たぶんこれです』的なニュアンスで
色を出してくれるわけだから、
仮にモノクロ時代のTVアニメ、例えばパーマン第1作の画像とかを渡したら
恐らくヘルメットの色はきちんと青に着色されると思われる。」
Aさん「うーん・・・。そうだろうか・・・。」
Bさん「一方、ですよ。」
Aさん「うん?」
Bさん「モノクロに変換したルパンの画像を与えたら
ジャケットの色が緑になるか赤になるかは
ちょっと予断を許さないね。」
Aさん「今なら青と言う選択肢もあるんじゃないかな?」
試してみたい。
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